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0309 - 未来授業の講師を担当した話

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地元の静岡県西部地区では数年前から『未来学校』及び『未来授業』という取り組みが行われている。

地域で働く様々な業種の大人たちが中学校を訪れ、2年生を対象に、自分の経験を基にした「未来を前向きに考えられる話」をする特別授業。その講師を初めて担当させてもらったのだ。

今回足を運んだのは2つの中学校。

・9/17(木)袋井南中学校(通っていた高校の隣にある)
・9/18(金)浅羽中学校(母校)

袋井南正面

浅羽中正面

講師をすると決まったはいいものの初めての経験なので勝手も熱量も空気感も全く分からない。自分の経験を活かして、これからを生きる子どもたちにどんなことを話せば(伝えれば)いいのか、しばらく悩んでしまった。

幸い周りには未来授業の講師経験者が多かったのでアドバイスを頂戴し、最終的に以下の2点について自分の言葉で話そうを決めた。

・全ての仕事は(直接的ではないにしろ)必ず誰かの暮らしを良くするために存在する
・自分の強みを作ろう

あまりアレもコレもと語ろうとせず、ポイントは大きく2つだけ。あとはそのポイントについて自分の経験で得たことや感じたことを(簡単なスライドと小道具を使って)伝えることにした。

結果は「とても楽しかった」に尽きる。1授業50分、1日2授業、それを2日間。計4回の授業は本当にあっという間に終わってしまった。

毎回、子どもたちは漏れなく緊張している様子だったので、50分のうち最初の10分はひたすら雑談しながら「共通の話題」を探ってみた。

1日目の袋井南中学では「坂道」について語ってみた。僕はすぐ隣にある高校に通っていたのだが、学校は丘の上にあるため到着直前に「なかなかキツイ坂」を駆け上がらなければならない。それは袋井南中学も同じ状況。遠くから自転車で通っている生徒は、長い距離走ってきた最後の最後に地獄が待っている。マラソン大会も同様。散々走った最後の最後に一番の地獄が待ち構えている。坂が本当に大変だよねと、誰にも害を与えない「共通の敵」を作ることで心を1つにできないかと試みたのだが、思っている以上に上手くいったように感じている。

袋井南1

2日目の浅羽中学校では、単純に「僕も昔この学校に通っていたんだよ」「今も近くに住んでいて今日は歩いてココまで来たんだよ」と話したことで「身近な人」と感じてもらえたようだ。

浅羽1

人見知りな子も多いと聞いていたし、実際にそんな様子の子が少なくない印象だったが、こちらから質問したことに対しては全員がしっかりと答えてくれるし「それいいねー」と褒めると度合いの差はあれど必ず嬉しそうな顔をしてくれた。

事前に感じていた不安事や心配事のほとんどは良い意味で肩透かしに終わった。子どもたちの活き活きとした表情や、照れ臭いながらも一生懸命会話してくれる姿に、月並みな表現だが、僕のほうが学ばせてもらうことが多かった。

他の講師がどんな話をしているのかは単純に気になるが、授業を終えて集合場所に戻った皆さんも、1人の漏れなく良い表情をしていた。僕と同様に、講師を努めたことで、むしろ子どもたちから沢山のことを得られて嬉しくなったからだろう。

ぜひまた機会を作って講師として参加させてもらいたいなと思う。

袋井南集合写真

浅羽集合写真


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