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0266 - 【2018年 ルワンダ訪問記】 Phase-03:まだまだこれから、だからこそ

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【アフリカで変わった夏 2018年:ルワンダ訪問記】全15回

Phase
・01:アフリカのイメージ
・02:その言葉は前触れも無く放たれた
・03:まだまだこれから、だからこそ(←今ココ)
・04:危うく辿り着けないところだった
・05:なんかイメージと違う
・06:ルワンダ首都キガリの道路事情
・07:キガリ1日目 - ノンビリーバボー
・08:キガリ2日目 - ワークショップが始まった
・09:ルワンダ・キガリの四方山話
・10:キガリ3日目 - 大きなフラグを立てた
・11:キガリ4日目 - 悲劇とか希望とか
・12:ギャラリーとコワーキングスペース
・13:キガリ5日目 - アフリカにいるということを忘れる空間
・14:キガリ6日目 - 1人の例外なく素敵な笑顔
・15:それから

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最初は平手さんだけ行く予定だった。でも話を聞いてみると、平手さんは主催の立場でありつつ幾度かの講義も行うらしい。自分の経験則から「これはサポートに徹する人が絶対に必要なパターンだな」と直感した。

「僕もルワンダ行けるなら行きたいです」と社内でポソっとつぶやいてみたところ意外とすんなりOK。寛容で理解ある会社で本当に良かった。もちろん、この頃にはルワンダに行ってみたいという純粋な興味も抱き始めていた。

ルワンダ向かう2

<まだまだこれから、だからこそ>

いつの時代も、技術(による便利さ)が概念を変える。まだ存在しないもの、体験したことがないものは、話だけ聞いても想像しきれず懐疑的・否定的になりがちだが、存在さえしてしまえば、意識しなくとも恩恵を受け、気づかないレベルで当たり前になる。

例えば、飛行機は、飛ぶ仕組みを意識しなくとも早く遠くへ行ける恩恵は受けられる。インターネットだって、仕組みを知らなくても必要な情報を手に入れたり遠く離れた相手とリアルタイムでコミュニケーション取れる恩恵は受けられる。

ふと思ったのは、生きていて「概念をガラリと変える技術・仕組み作りに関われる機会」って実はそんなに無いんだなということ。

世の中にある仕事について考えてみると、既存のフレームワークの中でのコンテンツ作りやサービス提供、今あるもののアップデートまたは量産化がほとんど。もちろんそれらは絶対的に必要なことだし、それらによって社会は成り立っている。

概念をガラリと変えることは想像しにくいことだ。想像しにくいことにはなかなか人は飛び込めないため、取り組む人の絶対数は当然少なくなる。言い方を変えると、誰もが想像できることや簡単に想像できることは、きっともう誰かがやっていること。イメージが掴みやすいので手も出しやすいが、その分ライバルが多く優位性を見い出しにくい。

どっちがいいかという話ではない。自分はどっちを選ぶかという話。
 
ブロックチェーンという新しい技術は、日本だとまだまだ仮想通貨のイメージが強いと思う。

仮想通貨は、ブロックチェーンという技術を使ったサービス(仕組み)の1つ。例えるなら「インターネットの技術を使ったサービス(仕組み)の1つがメール」みたいなもの。インターネットはメールをするためだけの技術ではない。ブロックチェーンも同様で仮想通貨だけではなく、あらゆる産業での応用が期待されている技術だ。

とはいえ、じゃあブロックチェーンによって世の中がどう変わるのかという点については、想像しきれないし語れる人が多くないのが現状。なぜなら仮想通貨以外のユースケースがまだまだ少ない(紹介されてない)から。

1980年代の人にインターネットが普及した後の世界のことを語っても、なかなか理解されないと思う。まさに今はそれに近い状況。想像できない、語ることができない人が多いのは、むしろ自然だといえる。

ブロックチェーンに可能性を見出した企業やチームによって、世界中で様々な開発や実証実験が行われている。その内のいくつかは実際にサービスとして展開されている。めまぐるしいスピード感で物事が大きく動いている。

そんな概念を変える技術「ブロックチェーン」を仕掛けるのに、ルワンダの環境はとても相性が良いのだ。IT普及・インフラ整備が進んでいて、法律などの規制も少ないため新しいことを試しやすい土壌が揃っている。とはいえ、ブロックチェーンに関しては、今回が「アフリカ初の開発者向けブロックチェーンイベント開催」というのが現状。

まだまだこれからの技術。だからこそ、この技術に関わり、更に「仕掛ける」立場になれば、文字通り「世の中が変わる」流れを肌で感じられるという、生きていてなかなか無い機会が味わえるだろう。

ルワンダ向かう1

<いざ、アフリカ最先端のテックシティへ>

『知れば知るほど興味深いルワンダにて、知れば知るほど興味深いブロックチェーンという技術で何かが起こるフラグを立てに行く。それがアフリカが変わるキッカケにも繋がるはずだ。』

今回のルワンダ渡航(イベント開催)について、あえて大袈裟な言葉にしてみるとこんな感じだ。

飛行機の中で講義資料をブラッシュアップさせたり、現地での段取りを確認したりしつつ、平手さんと僕は24時間近い時間をかけてワクワクしながらルワンダへと向かった。

Phase-04へ続く

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