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0354 - 年齢詐称疑惑

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お誘い頂いて、地元(静岡県袋井市)の観光協会青年部に所属させてもらうことになった。

地元で有名な観光地であるお寺の住職をはじめ、飲食店オーナー、建設会社の代表、イベント運営会社など、地域を動かしている人々が集うアベンジャーズ感溢れる組織である。中心となって活躍している方々は自分より5〜10歳ほど離れた「ギリギリ同世代」または「少し上」と呼べる世代だ。

先日、定例会合の後に懇親会という名を借りた「ただただ楽しく飲む」機会があった。その席で、子供の頃に好きだったマンガやアニメの話で盛り上がったのだが、なぜか自分の年齢詐称疑惑が持ち上がってしまったのだ。

5〜10歳上の方々とも普通に話ができるというのが大きな理由なのだが、自分からすれば自然なことのように思えてならない。

名前の挙がった作品は、だいたい自分が小学生の頃に見ていたものが多かった。その場にいたみなさんにとっては中学〜高校時代に触れていたことになる。1985〜1995年の頃なので、まだインターネットも無い。物心ついてから高校を卒業する頃までは完全にテレビがメディアの王様だった。なので「その年代」という括りでは、見ているものが被っていても全く不思議ではない。

代わりに、自分が小学生に入るより更に前の時代=みなさんが小学生だった頃のコンテンツに関しては途端に疎くなる。あだち充先生の作品で例えると「タッチ」の話はついていけるが「みゆき」については語れない。

なんだか必死に弁解しているような文章になっているような気がしないでもないが、ともあれ、まだ知り合って間もない新参者にも関わらず、このように輪に入れてもらい「お前!年齢詐称してるだろ!」という具合に良い意味でいじってもらえるのは素直に嬉しい。

ふと思ったのだが、これってやっぱり「テレビがメディアの王様だった」という状況のおかげだろう。となると、2000年代以降、特にスマホが普及した2010年代以降に生まれ育った人たちは、少し離れた世代の人たちと「過去の共通体験で打ち解ける」ということ自体はきっと減ってしまうだろう。

代わりに、昔と比べるとアーカイブとしての情報が圧倒的に溢れているので、体験ではなく「知識」という共通言語で打ち解けられるのかもしれないが。

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