Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの各種アイコン獲得の方法まとめ
ECモールのアイコンとは?
モールのアイコンとは、ECモールの検索結果画面で商品に付与されるアイコンのことです。楽天市場の39ショップアイコン(イメージ①)や、AmazonのPrimeマーク(イメージ②)等があり、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?
イメージ①
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706518361839-QsJfjXMFla.png)
イメージ②
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706518765163-rG8Fzqs5Ab.png)
ECモールのアイコンを獲得した方がよい理由
モールのアイコンを獲得した方がよい理由は様々ありますが、以下が主な理由です。
消費者からの視認性が上がるため、CTRの向上が見込める
アイコンがついていない商品と比べお得感が増すため、CVRの向上が見込める
モール内SEOに影響するアイコンもあるため、検索順位向上のために獲得する
上記のように、モールでのアイコンを獲得するメリットは様々ありますので、以降で説明する獲得方法を参考に、ぜひ獲得を目指してください。
Amazon - 「Prime マーク」を付ける
Primeマークとは?
Amazonにより、出荷・配送品質が認められた商品に付与されるアイコンが「Primeマーク」であり、通常配送は配送料無料、お支払い確定日の1~2営業日以内に出荷され、Amazonプライム会員であれば「お急ぎ便」も無料で利用できます。
Amazonでよく商品を購入する消費者は、Primeマークを認識しているユーザーが多いため、Primeマークが商品についているとCVRが向上する可能性が高いです。
以降、Primeマークの取得の獲得方法を見ていきましょう。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706518782432-TF6rEMdHpQ.png)
Primeマークの獲得方法
Primeマークを獲得する方法は、大きく分けて以下2つの方法があります。
FBAを利用する
マケプラプライムを利用する
それぞれ具体的に説明していきます。
1.FBAを利用する
Amazonが提供するFBAとは「商品保管、注文を受けた商品の梱包〜発送、返品対応までAmazonが代行する」サービスです。配送品質が保証されているため、FBAを利用している商品は「Primeマーク」が付与されます。
FBAは以下4ステップで利用することができます。
商品登録
納品プラン作成・発送準備
Amazon専用倉庫へ商品を発送
Amazon専用倉庫にて受領処理された商品より販売開始
まずは、出品用アカウントを登録しましょう。
次に、Amazonセラーへ提供される出品管理ツール「セラーセントラル」で商品登録をおこない、Amazon専用倉庫に納品するための「納品プラン」を作成、個別の商品に貼り付ける「商品ラベル」を発行します。発行した「商品ラベル」を商品に貼り付け、指定のAmazon倉庫へ発送すれば出品者側の納品対応は完了です。
発送した商品が倉庫に到着し、受領処理されると販売開始されます。
2.マケプラプライムを利用する
マケプレプライムとは、FBAを利用していなくとも配送要件が一定の条件を満たす場合、プライムマークが付くプログラムです。FBAを利用できない商品(生鮮食品、大型商品など)でもプライムマークをつけることができるため、ぜひ活用してみましょう。
マケプラプライムは以下2ステップで利用することができます。
マケプラプライムトライアル期間を合格する
トライアル完了後、正式にPrimeマークが付与される
マケプラプライムトライアルとは、Amazonから参加資格を付与されるまでの審査期間のようなものです。トライアル期間中にマケプレプライムの配送基準を満たせることをAmazon側に示す必要があります。
マケプラプライムへの参加要件は以下の通りになりますので、ぜひ実施していいましょう。
【マケプレプライムへの参加要件】
マケプレプライム で定められた出荷実績、配送品質の「パフォーマンス指標」の維持
期日内配送率(予定日までの配送完了率)が96%以上
追跡可能率(有効なお問い合わせ番号/伝票番号入力率)が94%以上
出荷前キャンセル率が1.0%未満
出品者様が選択するプライム対象地域への「お急ぎ便」の提供
Amazonプライム会員に対して、プライム対象地域への通常配送とお急ぎ便を無料で提供
Amazon上で追跡が可能な配送方法の利用(ヤマト運輸、日本郵便のお問い合わせ番号がある配送方法)
Amazonのポリシーに基づく返品・返金対応
Amazon - 「ベストセラー」を取得する
ベストセラーとは?
Amazonの「ベストセラー」とは、売れ筋ランキング1位を獲得した商品に表示されるものです。
Amazonの売れ筋ランキングは1時間ごとに更新されており、順位も随時変動していますが、一度1位を獲得すると、ランキングが落ちてもそのまま一定時間ベストセラーの表示が残ります。
以降でベストセラーの基準についてみていきましょう。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706519767016-xwgC6XnrXv.png?width=1200)
ベストセラー(売れ筋ランキング)の基準
売れ筋ランキングの順位は売上件数に基づいて更新されています。売上件数はAmazonでの「最新の販売数」とそれまでの「累計販売数」が反映され、そのデータが1時間ごとに更新される仕組みです。
Amazonヘルプには、Amazonランキングについて以下の通り「総合的にどのくらい売れているか」が判断基準であると記載されています。
Amazonランキングは、商品が総合的にどのくらい売れているかを示しており、必ずしも同じカテゴリの商品との関連でどのくらいよく売れているかを示しているものではありません。
また、売れ筋ランキングに掲載される商品の注意点として、Amazonヘルプに以下の記載もあり、一定時間内の売上情報が反映されるため、同カテゴリの商品と比較して、多く売れている商品であるとは限らないということに注意しましょう。
売れ筋ランキングは、商品が総合的にどのくらい売れているかを示す良い指標となりますが、必ずしも同じカテゴリーの商品の中でどのくらい良く売れているかを示す指標にはなりません。カテゴリー別のベストセラーでは、カテゴリー・サブカテゴリー内でひと際目立つ商品のランキングを取り上げています。
Amazon - 「Amazon のおすすめ」を取得する
「Amazonのおすすめ」とは?
「Amazonのおすすめ」とは、Amazonで商品を検索した際の商品画像に「Amazonおすすめ」というアイコンが付いている商品のことです。
Amazon側がユーザーに対して、おすすめしている商品になり、発送が早く、評価が高く、購入しやすい金額の商品に「Amazonおすすめ」がつく傾向にあります。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706520368044-t3tp22vyaM.png)
「Amazonおすすめ」アイコン獲得の基準
Amazonおすすめに選ばれる基準やアルゴリズムは明確には公表されていませんが、以下3点が重視されている傾向にあります。
配送が早い
レビュー評価が高い
購入しやすい金額である
また、本カテゴリーの商品は、Amazonおすすめアイコンが表示されません。
Kindleがあるため、配送の比較が難しいことや巻数が多いものはレビューが分散してしまうことが原因と言われています。
①配送が早い
商品の配送が早いことが基準となります。
この条件を達成するためには、FBAを利用している商品が大半になると考えられます。
②レビュー評価が高い
カスタマーレビューの点数(星マークの数)や、レビュー内容が高評価であることが基準になります。
Amazonおすすめアイコンが付いている商品を見ると、星マークが5つ付いている商品が大半を占めているため、このレビュー内容の基準については、公表されていませんが、高評価が多く低評価の少ない商品が「評価が高い」とされる傾向にあると考えられます。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706520674754-6YGr0Xsy8s.png?width=1200)
③購入しやすい金額
他社の同ジャンルの商品と比較した際に、価格が安い方が「購入しやすい金額」と判断されやすい傾向にあります。
基準が公表されていないため一概には言えませんが、ここでの金額は、送料を含めた金額が他社商品よりも金額が低いことが重要視される傾向にあると考えられます。
また、クーポン等の割引は含まず、実際の購入価格が重視されていると言われています。
楽天市場 - 「39 ショップ」を取得する
39ショップとは?
楽天市場内の同一店舗で、商品の合計金額が3,980円(税込)以上になるよう購入すると送料無料になるサービスを導入している店舗のことを指します。
2019年に楽天より送料無料ライン39ショップの導入の告知があり2020年3月より施行されました。
それ以前の楽天市場では、店舗それぞれで送料無料になる価格条件が設定されており、消費者からすると送料を考えながら購入する必要がありましたが、39ショップが導入されたことにより、ユーザビリティの向上へと繋がりました。
本サービスを導入している店舗の商品には、検索結果画面でアイコンが付与されるようになり、現在では楽天市場に出店している店舗の8割以上が参加している状況になります。
現在でも、楽天側は全ショップを39ショップにするために施策を打っています。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706950820544-v8jaJ9Zlyu.png)
39ショップ導入のメリット
39ショップを導入すると検索結果画面でアイコンが表示されるようになりますが、メリットはそれだけではありません。39ショップ限定のイベントが実施されることがあり、39ショップ専用のページが用意され、お買いものマラソン期間にエントリー・対象店舗で購入することで消費者にポイントが還元されるキャンペーンが開催されることがあります。消費者はポイントを獲得するために39ショップ対象店舗での購入を検討するため転換率向上が見込めます。
39ショップのイベントはお買い物マラソンと同時に開催されることが多い傾向にあります。事前にイベントの有無を確認し、自店舗での販売促進に繋げていくようにしましょう。イベント情報はRMSトップページの下部「ポイント&クーポンキャンペーン開催情報」から確認できますので、ぜひチェックしてみてください。
楽天市場 - 「ランキング⼊賞」をアピールする
楽天ランキングとは?
楽天ランキングとは、楽天市場内の「売上額」「売上件数」等を元に集計したランキングデータであり、楽天ランキングで1位になると、検索結果画面で一定期間「ランキング入賞」のアイコンが付与されます。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706950880984-QbQqNb2ZZD.png)
楽天ランキングで1位になる=人気商品であるというイメージを消費者に与えることができるため、多くの店舗がランキング入賞を目指しています。
楽天ランキングの順位のロジックは公表されていませんが、以下3点が大きく関係しているのでは、といわれています。
売上額
購入者数
販売個数
以降で楽天ランキングの種類について説明します。
楽天ランキングの種類
楽天ランキングには以下4つのランキングが存在します。
リアルタイムランキング
デイリーランキング
週間ランキング
月間ランキング
それぞれ集計期間や特徴について確認していきましょう。
1.リアルタイムランキング
リアルタイムランキングには最新のランキング情報が表示され、更新頻度はおよそ15~20分に一度と言われています。
更新頻度が多いため、順位の入れ替わりが最も激しいランキングとなります。予約商品の発売時には、一気に1位になることもあり、この傾向を利用してランキング入賞を狙いに行く店舗も存在します。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706950966102-qZxICMPAg7.png?width=1200)
2.デイリーランキング
デイリーランキングには1日の売上データを元に集計されたランキングが表示されます。
1日分のデータ集計が必要になるため、前日分のデータが集計され、毎日午前10時頃に更新されます。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706950988709-hAQAVFZuYm.png?width=1200)
3.週間ランキング
週間ランキングには1週間の売上データを元に集計されたランキングが表示されます。
集計期間は月曜日~日曜日までとなっており、前週に集計されたデータが毎週水曜日に更新されるようになっています。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706951018649-bjN6lEDPxU.png?width=1200)
4. 月間ランキング
月間ランキングには1ヶ月の売上データを元に集計されたランキングが表示されます。
前月1日~末日までのデータが集計され、翌月の水曜日に更新されるようになっています。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706951197499-APUKPiZplj.png?width=1200)
Yahoo!ショッピング - 「優良配送マーク」を付ける
優良配送マークとは?
Yahoo!ショッピングでの配送品質を向上するための施策です。Yahoo!ショッピングが定める基準をクリアしたストアが「優良配送」の認定を受け、検索結果画面や商品ページ内に「優良配送」アイコンが表示されます。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706951441972-sAsB12bvlT.png)
2020年12月からYahoo!ショッピングで始まった施策であり、2021年11月30日から終了日未定で優良配送の対象商品は検索順位が優遇される仕様になっています。
優良配送に認定されるための基準
優良配送に認定される基準は以下2点となっています。
出荷遅延率が5%未満
消費者に表示される「最短お届け日」が「注文日+2日以内」
検索順位にも影響があるため、取得必須と言っても過言ではない認定になっています。以降基準クリアの条件を詳細に見ていきましょう。
1. 出荷遅延率が5%未満
出荷遅延率の定義は、
「遅延の対象となる注文」÷「全注文数」となっています。
これが5%未満になるよう注意していきたいところですが、遅延の対象となる条件は以下3つになりますので注意していきましょう。
お届け指定日より出荷日が遅れる
「きょうつく」「あすつく」の設定をしている注文が、注文日から2日以上経過して出荷される
複数商品を注文された際、注文内の最も遅い発送予定日より出荷日が遅れる
出荷遅延率の確認場所はストアクリエイターProの「評価」タブをクリックし、「ストアパフォーマンス」の「配送・発送」の項目内にありますので確認してみてください。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706951849534-Kb0RGkVAqa.png?width=1200)
2.ユーザーに表示される「最短お届け日」が「注文日+2日以内」
最短お届け日を「発送日情報設定」で設定した日数と「配送所要日数」で設定した日数を合算した日数が、注文日+2日以内になるように設定する必要があります。
「発送日情報設定」はストアクリエイターProの「ストア構築」タブ>「カート設定」>「お届け情報設定」から確認できます。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706951986124-LEosudBKCr.png?width=1200)
「発送日情報設定」が3以上になっている場合、注文から発送まで3日以上かかることになるため、優良配送の対象からは外れてしまいます。
「配送所要日数」はストアクリエイターProの「ストア構築」>「カート設定」>「配送方法、送料設定」の流れで設定できます。
検索結果画面や商品ページなど消費者側から見えるお届け日は、ストアで設定した「発送日」+「配送所要日数」から「ストア休業日」と「ページを見ている消費者の住所から算出される配送日数」を差し引いた結果が表示されます。
「優良配送」のアイコンが表示されるには「ストア休業日」と「ページを見ているユーザーの住所から算出される配送日数」が加味されます。休業日を加味すると「注文日+2日以内」のお届けにならない場合、「優良配送」のアイコンが表示されない仕様となっております。
「ページを見ている消費者の住所から算出される配送日数」についても同様に、注文日+1日で発送していることを前提とした場合、関東近郊であれば発送日+1日で着荷できればアイコンが表示されますが、沖縄や離島のような発送から2日以上経過してしまうエリアについてはアイコンが表示されないため注意してください。
Yahoo!ショッピング - 「優良ストアマーク」を付ける
優良ストアマークとは?
Yahoo!ショッピング内で様々な要件にて高い評価を得た店舗が優良店と認定され、優良ストアと認定された店舗の商品には検索結果画面や商品ページ内で優良ストアアイコンが表示されるようになります。
優良ストアになるための条件を測る指標として、ストアパフォーマンスというものがあり、このストアパフォーマンスで優良店になるための条件を達成する必要があります。
![画像](https://assets.st-note.com/img/1706952172068-fwCt8Lajbe.png)
優良ストアに認定されるための基準
優良ストアに認定されるためには以下3点の条件を達成しなければなりません。
優良店評価ランキング上位項目の点数が一定水準を超えている
総合評価が12点以上である
優良配送注文シェア率が50%を越えている
上記3つをすべて満たすと優良店に認定されますが、評価対象の定義に関しては随時見直しが実施され、予告なく変更されることがあるようです。
1と2の対象項目について以降説明します。
1.優良店評価ランキング上位項目の点数が一定水準を超えている
この基準に関しては非公開となっていますが、対象項目はストアクリエイターPro内でも確認できるようになっております。
対象項目は以下の通りですので、高評価を得られるように改善していきましょう。
注文件数:12,000件以上
取扱高:150,000,000円以上
出荷の速さ:2.00日以下
出荷遅延率:2.000%以下
送料無料率:80.000%以上
お届け日指定可能率:80.000%以上
お届け日指定の最短日数:2.500日以下
優良配送注文シェア率:50.000%以上
ストア都合キャンセル率:0.500%以下
ストアレビュー低評価率:0.050%以下
ストアレビュー平均点:4.65以上
商品レビュー低評価率:0.100%以下
商品レビュー平均点:4.60点以上
お問い合わせ率:5.0%以内
回答の早さ:12.0時間以内
2.総合評価が12点以上である
総合評価は以下11個の大項目とそれに紐づく28項目から構成されています。
こちらに関しては12点以上という明確な基準が設けられているため、達成できるものから対策していきましょう。
売上規模
発送・配送
キャンセル率
ストアレビュー
商品レビュー
問い合わせ対応
商品情報
メール配信
クーポン
l ポイント
l 価格
最後に
ECモールでの各種アイコンの獲得条件について解説してきました。
アイコンを獲得できると大きな売上アップにつながります。ぜひアイコン獲得に向けたチャレンジを行ってみてください。