見出し画像

おばあちゃんを看させてもらってます

元看護師で自らも心身ともに健康を損ない回復したことがあるわたしが孫として、家で祖母の看取りをする

わたし自身の備忘録として書いてみる

【妹のまりちゃん緊急帰国】

数日前に妹のまりちゃん(アメリカ在住/元看護師)にスカイプで、おばあちゃんの状態を報告した。おばあちゃんは嚥下(飲み込む力)が弱くなっていて、ペーストかムース食を口腔内に塗る感じで食べている状態、意識レベルも目がパッチリ開くときは開くんだけど途中で眠くなっちゃう、そんな感じなので食事量・水分量が不足しているため、主治医の指示の元、訪問看護NSに来てもらい皮下点滴を開始している旨を伝えた「そっかぁ・・」そこで一旦オンライン通話は終了したのだが、その後LINEが入っていた。

「T(妹の夫)がemergencyだから(日本に)行けって言うのだけど、今行っておばあちゃん私のこと解るかなぁ?お姉ちゃんどう思う??」こういうことはおそらく、海外在住者にとって一番悩むトピックだろう。時期とか、飛行機の手配とか、残してくる家族のこととか、今はアレのこととか・・「うん、おばあちゃんがどうかはわからないけれど・・まりちゃん次第だよね・・おばあちゃんの魂と肉体がまだこの世にあるうちにおばあちゃんに逢っておくか?それとも魂が還ったあとに段取り組んでゆっくり来てお別れするか?」看護師同士なので、わたし達姉妹は普段からこんな話ばっかりしている。でも自分の肉親の話となるとやっぱりちょっと違う。”感情”が自然とすき間に入り込んでくる。そしていつもどこかしら少しギャグっぽい(笑)

翌日実家のグループLINEに妹から連絡が入った「3泊4日で帰国します!」「みんな、なんか欲しいものあったら言って~!」(笑)じゃあ・・ダンベルにするのでメープルシロップ2本お願いします。

でも・・これはなんとなくだけど、やっぱりこう感じる。

”おばあちゃんは(まりちゃんを)待ってる”

おばあちゃんが皮下点滴を初めて数日が経過したが、この点滴はずうっとすることはできない・・であるならば、妹が帰国することで一区切りとなるかもしれない。それはおばあちゃんにとっても、おばあちゃんを看ているわたし達家族にとっても・・


参考図書:https://g.co/kgs/eQckpZ 玉置妙憂著 死にゆく人のこころに寄り添う 医療と宗教の間のケア(光文社新書)

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?