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Audible 書評 堤美果「ショックドクトリン」

最近、なかなか紙の本を読めていません。会社員時代は電車の中で常に本を読んでいたのですが、退職後は、強制的に本を読む時間をなかなか確保できません。

そこで最近は、Amazon Audibleで車での移動中に本を聞くようになりました。この欠点は、本にマーカーで印をつけたりできないことと、読み終わってから重要なポイントを読み返すのが難しいことです。

それで、少しでも読んだ本の内容を忘れないように、このnoteで印象に残ったことをメモりたいと思います。

今回は、堤美果さんの「ショックドクトリン」。書店に行くと平積みになっていたり、ベストセラー本として飾ってあったりするので、気になっていました。たまたま、Audibleでも聴けるようになったので、早速聞いてみました。

タイトルでイメージしていたのは、過激な思想でしたが、内容を聞いてみて、ショッキングではありますが、説得力のある内容でした。

基本的なメッセージは、政府が天変地異等の国民がショックに見舞われ、思考停止に陥っている際に、それまで周到に準備していた企みを、即座に実施してやりたい放題にすること。また、その背後には、必ず「回転ドア」を通って、利害関係者がお金をジャンジャン儲けるということ。

これらを嫌になる程たくさんの事例を上げて説明。なるほどと思わざるを得ない内容です。一方で、それから身を守る方法についても語っていてくれるのがせめてもの救いです。

こういった発想に至ったのが、9・11を現場に目の当たりに見て、その後の顛末を実体験したからとのこと。これが、東北の震災やコロナ禍にも当てはまることも説明してくれています。

なかなか過激で興味深い内容だったので、今後もこの著者の本には注目していきたいと思っています。


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