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プロポリスの役割と働きとは?ミツバチを守る防御壁

ミツバチは私達人類に有益なものを作り出します。
はちみつ、ローヤルゼリー、ビーポーレン以外には「プロポリス」が有名です。
今回はプロポリスの役割や働きなどについて解説します。

ミツバチはどうしてプロポリスを作るの?

まずプロポリスとはなんでしょうか?
プロポリスはギリシャ語で「プロ=防壁、ポリス=都市」と意味します。
シンプルに考えると「都市を守る防御壁」といった具合でしょうか。
つまり、プロポリスは蜜蜂・巣にとっての防御壁のような役割を果たします。

高い抗菌力・殺菌力を持つ

プロポリスは蜜蜂が、植物の樹脂・樹液などを自身が分泌する酵素で塗り固めて作ります。
高い抗菌・殺菌力を持ち、ミツバチは巣の出入りの際にプロポリスに体を塗り付けて体を清潔な状態にしてから巣の中に入るのです。
その為、高温多湿にもかかわらずミツバチの巣の中はとても清潔な状態に保たれているのです。

古代よりプロポリスは活用されてきた

プロポリスと人類の関わりは非常に深く、古代エジプト時代までさかのぼりミイラの防腐剤として利用されていたのです。
王族のみが使用する事を許されていた事からも、当時のプロポリスがどれだけ格別なものなのかがわかりますよね。
あのクレオパトラも、プロポリスの抗酸化力に注目して美容目的で利用していたと言われています。

また、ギリシャの戦士達は傷薬としてプロポリスを利用していたという記録も残されており、その抗菌力の高さは折り紙付きだと言えるでしょう。

プロポリスの成り立ち

プロポリスは原塊と呼ばれる「固形物」として作られています。
構成としては「ヤニ類、樹脂50~55%」「蜜ロウ約30%」「精油8~10%」「花粉5%」「有機物・ミネラル類5%」です。
健康成分・栄養を豊富に含んでおり、高い抗菌力・殺菌力をもっているのです。

プロポリスは食べ物ではない?

ミツバチが作り出すプロポリスですが、私達にとっては健康食品としてのイメージが強い事から「食べ物」というという印象があります。
しかし、ミツバチ達はプロポリスを「食べ物」としては作っておらず、あくまで巣の防御壁として生成します。
そのため、そのままではうまくプロポリスを摂取する事が出来ないため、プロポリスエキスを抽出する必要があるのです。

ブラウンプロポリスとは違う「色」が異なるプロポリス?

世界中で採取されているプロポリスですが、一般的には「ブラウンプロポリス」というタイプが主流です。
プロポリスの名産地として知られているブラジルではこのブラウンプロポリスとは異なる色をしたプロポリスが採取されているのです。
それがプロポリスの王様と呼ばれる「グリーンプロポリス」と美容成分が豊富な「レッドプロポリス」です。
どちらもブラジルの一部限られた地域でのみ採取されており、一般的なプロポリスとは異なる特徴をもっています。

グリーンプロポリスは日本に縁がある?

グリーンプロポリスは「プロポリスの王様」と呼ばれているほど、世界中で人気の高いプロポリスです。アレクリンという植物を材料としてミツバチが作り出し、名前の通り緑色の原塊をしています。

実はグリーンプロポリスは「日本人」なのです。
寺尾貞亮さんという日本人養蜂家(https://teraoyoho.com/?mode=f5)が発見して、現地の養蜂家に教え伝え世界中にグリーンプロポリスを広めました。
グリーンプロポリスはブラウンプロポリスなどと同様フラボノイドが豊富なだけにとどまらずに、桂皮誘導酸のアルテピリンCを豊富に含有されている事から、それまでのプロポリスに見られなかった特徴を持つ事で知られています。

レッドプロポリスは美容目的で利用されている

レッドプロポリスもグリーンプロポリスと同様、ブラジルの一部地域での採取されています。
マメ科の植物を元に作られたプロポリスなので、イソフラボンが豊富に含有されています。
こちらも名前の通り赤い原塊をしており、美容目的で利用される事なります。

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