サステナブルツーリズムとは何か①

サステナブルツーリズムと聞いて何を思い浮かべるだろうか

月並みだが、私は屋久島に訪れた際、自然のオーラに包まれた心地を覚えて、このような感覚を味わう体験こそがサステナブルツーリズムのよさなのではないかと考えるように至った。それ以降、美術館や名所を巡るのではなく、資源が豊かな場所を旅行先を選ぶ時の軸としている

あるいは、
人によってはサステナブルツーリズムは環境に配慮し、例えばCO2排出量が少ない移動手段、農薬や化学薬品を最小化した食材・食事、有料となるアメニティ・グッズが取り込まれたものと想定しているかもしれない

どちらもありうるのではないか、と言いたいところだが、国連世界観光機関によれば、サステナブルツーリズムは以下のように定義されている

“tourism that takes full account of its current and future economic, social and environmental impacts, addressing the needs of visitors, the industry, the environment and host communities.”

仮訳
「現在及び将来の経済、社会、環境への影響を十分に考慮し、旅行者、産業、環境、地元コミュニティのニーズに対応した観光」

国連の定義に近いものは後者の想定である。私の感覚はサステナブルツーリズムを志向するきっかけに過ぎない一方、旅行者によっては不便なバスや味が薄い料理、家から持ってきたタオルなどでは折角の旅行が台無しになった、非日常こそが旅行の良さではないのか、、、と思う方もいるのかもしれない。

その意味では国連世界観光機関が追加的に言及している通り、環境的、経済的、社会文化的側面のバランスをとることが重要であることは間違いない

次なる問いは、
・サステナブルツーリズムは具体的にどのようなもので、どのようなセグメントで普及しているのか
・どのようにサステナブルツーリズムを推進すべきか
となる

(続編に続く)


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