なぜあざプラに住むのか
あざプラ育ちのコイルが、なぜ地元で子育てすると決意したのか。エリア選定していた時期を回想しながら綴ってみます。特定を避けるためフェイクを交えているただの自己満noteですので、コイルにご興味ある方だけどうぞこの先へお進み下さい。
家を探すきっかけと根幹
家を探し始めたきっかけは、ライフステージの変化というごく一般的なもの。しかし、過去をよく振り返ると、自分の心に深く根付いていたある精神に気付く。
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親の転勤で、持ち家があるあざプラをベースにしながらも転居を繰り返す乳幼児〜青年期。物心ついた時には定期的な引越しが当たり前の環境にいた。
幸い転勤族の多い地域にずっといたため、特にナーバスになることもなく、普通だがちょっぴり刺激的な毎日を過ごしていた。
そんなある時、突如父親のスライドが決まった。またいつも通り引越しをしたのだが、なんと引越し先は超高層マンション。当時ではかなり珍しいものだった。この時僕は初めて「家」に興味を持ったのである。
実家は戸建て分譲地のど真ん中、あざプラ駅前もマンションがポツポツあるだけだった。そして1カ国目は超高層マンションがある国なものの、自分が住んでいたのは低層マンション。それがいきなり自分が超高層マンションに住むことに。高層階への転居はコイル少年にとってすごく新鮮で大きな変化だった。(とはいえ家のサイズはさして変わらなかった記憶だが)
今でこそ気になる物件を発信するようになったが、実はこの時から「家」や街を意識して生活するようになった。
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話を家探しの時期に戻そう。この時コイルは新たな責任を感じ、家族と安心して暮らせる家が欲しいと強く思い始めた。それはある種、動物としての生存本能が働いたのかもしれない。
この時、あの超高層マンションの記憶が蘇る。
コイルは「家」が好きなんだ、街を見るのが好きなんだ、と。
しかし、超高層マンション生活ではブルーな思い出もあった。学校帰り、同学年の友人とエレベーターで上がっていたら急に「ガコガコッ」という異音が聞こえ、まもなく停止した。すぐ緊急ボタンを押したが、救助されたのは45分後。外に出ると自分たちが乗っていたカゴは26階を過ぎたところで止まったことがわかった。
あの時の記憶は今でも覚えている。シンプルに人生終了だと悟ったような気がする。救助される際も、管理人さんが伸ばしてくれた手を少しでも滑らせていたら、自分は今この世にはいないと思う。
他にも、自室の窓から外を見渡して「ここの1歩外は助からない領域なんだ」など要らん想像をしたことも正直あった。
このような感情は、コイルが特にやんちゃだったこと、当時のアジアはインフラの保全状態が悪かったことも影響していそうだが、この時から安心して暮らせる家がいいと思い始めたのもまた1つ事実である。
どこに住む?
2人で決めた、街に求める最初の条件は以下
・大丸有までドアドア90分以内
・ベビーカーが押しやすい
・教育環境が良い
・高速のICにアクセスしやすい
・大荷物があっても空港に行きやすい
・比較的災害に強い
そして候補に上がったのは以下の街
・さいたま新都心
・柏の葉キャンパス
・流山おおたかの森
・つくば
・若葉台/はるひ野
・稲城(南山)
・たまプラーザ
・センター南
コイル家の希望条件が叶うエリアは必然的に新興住宅地となる。週末、お互いに時間が合う時は街ブラをするのが日課になっていた。
実家という名の麻薬
ある日のこと、妻実家から「こっちに家見においでよ」との連絡が来た。正直その時までピンと来る街がなく、顔を見せるついでに両実家付近のあざプラ物件を見ることに。
当日、いざたまプラの駅に降り立った瞬間、地元への愛着が湧くとともに「ここで子育てしようかな」と思わせる何かを感じた。
とはいえ、親に紹介された物件は20代には高すぎて手が出ず、その日は一旦持ち帰ることとした。
次の街を探すと同時にもう一度あざプラについて振り返ってみた。
・大丸有ドアドア90分以内
・ベビーカー押しやすい
・教育環境良い
・東名川崎/横浜青葉IC近い
・羽田成田へリムジンバス
・災害強め
条件はもちろんクリアしていた。だがそれだけでなく、実家のパワーを得られることも、特に妻の気持ちがあざプラに傾く要因だった。両方とも20代のため親も全員現役だが、将来介護が必要になった時を考えても実家近くのアドはすごい。
お互いの職種上どちらもワンオペに陥りやすく、実家ヘルプの存在自体が精神安定に繋がることも気づき始めていた。
(両実家からは住宅購入に一切反対されないどころか手付金を肩代わりしてくれて(入居後に返金済)、マンクラみたいなノリで背中を押してくれたのも買えた一因な気もする。感謝)
マンション?戸建て?
そんなこんなで地元を選んだコイル家は、また新たな選択肢に悩まされていた。それは子育て世帯共通の悩み、マンションか戸建てか問題だ。
戸建ての方が気を遣わずストレスフリーに過ごせる。しかしマンションなら良い立地に安価で住め、資産的にも強い。この悩みは平行線で進むかと思われたが、あっけなく解決することとなった。
なぜすぐに解決したのか。それは駐車場問題である。コイル家は実家のメインカーを引退時に譲り受けたが、その現愛車がデカい。高さこそ耐えるのだが、なんせ幅が広い。
あざプラの多くのマンションは、機械式駐車場を採用している。築浅ですら幅1850の物件が多い。夫婦ともに車好きで日常的に運転する、敷地内駐車場がマストなコイル家には合う物件が無かったのだ。正確には一部あったが、そのようなマンションの駐車場は総じて埋まっている。
という訳で、駐車場や今後の家族計画を踏まえ、子育て中は戸建て一本に絞った。
運命と言える出会い
駅徒歩20分まで妥協することで土地の条件が良い物件が出てくると信じて、建売の新着を待っていた。
しかし、たまたま趣味のSUUMOサーフィンをしていると、良さげな新着の中古戸建てを発見。
駅から歩ける距離で古すぎない。何より子沢山でも住めそうな広さと土地の条件の良さに惚れた。防音室にすればバンド練もできる。それでいて希望価格より一回り安く、土地の立地も良く面積も広い。内装をきれいにしても余分を持って支払える金額で、ここしかないとなった。
様々なエリアの物件を見て知らぬ間に養われていたこの直感は正しく、気づいたら現居を買っていた。
今になって思うが、建物価値が落ち切った物件を購入すると「資産的」には価値がないとされるが、「実用的」には十二分に価値を発揮している。価値を発揮してくれるのにほぼ土地値のみの支払い。
勿論、新築に比べたら手はかかるし断熱性能も落ちるが、それはそれで戸建てならではのカスタムの自由度も楽しめ、コイル家はとても満足している。
前所有者さんがとても丁寧に手入れ+バリューアップされていて、中古なのにEV対応コンセントが付いていたり、耐震補強がされていた…
住んでから120点に
では実際あざプラに住んでどうなのか。それはもう120点といえる満足度である。満足度を因数分解した結果はこのようになった。
都心までギリフル出社できる距離
平常時ほぼフルリモで勤務できるコイルは、朝ラッシュ時に電車に乗ることが極めて少なくなった。出社時もピークを外して通勤できるおかげで、行き帰りともにドアドア60分以内を達成できている。
仮に出社頻度が上がっても、田都はコイルが学生だった時代ほど混雑も遅延もしなくなっていて、全然やっていけると思っている。
妻はある程度働く場や勤務形態が選べる職種で、今は自転車通勤(雨の日は車通勤か私が送迎)ができお互いにWLBが取れているのは円満の秘訣なのかもしれない。
9割が揃うあざプラ、それを補完する近隣
あざプラで日常生活が完結するのも大きい。たまプラーザテラスでは、東急ストア、成城石井、雑貨、カフェ、フードコート、レストラン、アパレル、大型書店がある。そして百貨店にはデパ地下、百貨店のアパレル、ノジマ、カフェ、レストランがあり、特にハイクオリティのものは一通り揃う。
また、駅周辺にはイトーヨーカドー(ビックカメラ)や商店街もあり、ミシュラン掲載のレストランや昔からの喫茶店などもある。最近では焼肉店が爆増していて外食のレパートリー豊富さも気に入っている。美しの森にお肉のあんずが進出してからは、家での焼肉も楽しみになった。
あざみ野もスーパーやマルシェ等があり日常使いしやすい。
コイル家の休日は車移動がメインで、たまプラ駅前以外でも尻手黒川道路や246、日吉元石川線などのロードサイド型施設にもアクセスしやすい。郊外ではスタバやマックもドライブスルーがあり、車の方が便利になる場面も多々ある。というか、このエリアで車の方が不便になる商業施設は少数派かもしれない。
そして、セン北セン南も車で10分圏内。あざプラにないロピアや映画館、大規模な室内遊び場やバッティングセンターがあり、まさにたまプラとセン北セン南は補完しあっている。
アウトレットなら南町田、もっと良いデパ地下なら二子玉川と、急行で10分くらい乗るとほぼ何でも揃う。
期待通りの住環境
夫婦ともに地元があざプラで環境面は良く分かっていたが、改めて住環境の良さはすごく気に入っている。
一低層は区画が広く、とても静かで落ち着いている。昼は緑が活き活きとしていて、夜は星が見える。大きな公園も点在していて、親子ですぐに体を動かせるのも気に入っている。
コイルは生まれつき重めの喘息を患っているため、空気が良い環境でランニングできるのも嬉しい。今でも不定期だがお互いにテニスは続けているし、他にもスポーツ施設やスポーツ団体が多く、思う存分体を動かすにも良い環境である。
少し車に乗れば寺家ふるさと村や生田緑地など「自然」に触れ合える。元石川町の農業エリアなら自転車でもすぐ。
作られた安全な自然ならこどもの国やつくし野フィールドアスレチックもあり、車があると本当に選択肢が多い。
空港アクセスが良い
羽田空港を定期的に使うコイルにとって、荷物を預けてゆったり座れるリムジンバスで行けるのはすごく快適。
朝は5:00から10:00まで、15分~25分間隔で運行され、わざわざ時間をチェックする必要がないのも良い。国内線利用時はバスの中でアプリ経由でチェックイン、到着後そのまま保安検査を通るため、時間を持て余さなくて良いのは忙しい朝に地味に効いてくる。
国内線まで50分前後、国際線は+10分ほど。
成田空港の利用頻度は少なく、バス酔いするコイルは早朝以外でリムジンバスを使うことはほぼない。私の成田出発は基本午後以降のことが多く、田都が座れる昼間に出て押上に向かい、アクセス特急に乗り換えるのが自分にとっては楽なことが多い。
バス酔いしない方ならリムジンバスは楽なはず。
駐車場の広さ
コイル家は全面道路が6m、駐車場は並列2台で間口奥行共に6m。現在は車1台なのでとても使いやすい。帰宅時は無神経にブンッとバックすればいい。切り返す必要も無い。幅広機械式を1度試しで駐車させてもらったこともあるが、停めやすさは雲泥の差だった。
空いてるスペースは趣味の木工や来客用駐車場、夏は目隠しを置くとプールにも使える。少し寄せれば車2台+バイク自転車複数台も全然置ける。
万が一3台目が欲しくなれば外構工事で拡張できるのも、車社会に足を踏み入れてる住宅地ならでは。
そして自宅以外でも駐車場が広い。たまプラテラスもA駐車場以外はかなりゆとりがあるし、港北は基本どこも広い。子どもの乗り降りもしやすくちょっとしたストレスが無いのが地味に嬉しい。
教育環境
これはまだお子で実感したことはないが、逆に夫婦ともに実感している。
前述の通り程よい田舎感も残っているあざプラは、勉学だけでなく社会性を身に付けたり体育にも適している環境だと感じる。土地柄、コイルも含め転勤が多いサラリーマンが多く、帰国子女の受け入れ態勢が整っているのも大変有難い。余談だが、実家の並びは全家族が転勤族で、幼少期は帰浜する度にご近所さんが誰かしら変わっていたくらい転出入が激しかった。
お受験だと慶應横浜初等部、桐蔭学園、洗足学園、森村学園が近い距離にある。ジャック、こぐま会、理英会など、お受験塾も多い。
中高受験も塾銀座のあざプラは選択肢が豊富。S、N(地域選抜クラスあり)、W(ExiV校舎)、Yはもちろん、近年ではグノーブル、エルカミノ、Z会エクタスなど最難関中対策新興塾も軒並みたまプラに進出している。また、KAやena、そして近々開校予定のJ PREPなど国際系の選択肢や、HiSTEPや湘ゼミ、臨海ESCなど公立中高一貫/難関公立高校対策塾も大変多い。
とにかく選び放題。
ここまで私立小中進学熱が高いと公立はどうなのか。実はあざプラ(青葉区)は公立中も上位校進学率が高い。公立トップの翠嵐は過去記事の通り県内トップクラスだが、実体験ベースでは公立中→国私立の割合も高い。
夫婦ともに勉学を割と頑張った身(自分でいうかい…)だからこそ、勉強ほどコスパと期待値が良い物がないことも分かっている。ただ、幼少期の時間はかけがえのない貴重なもの。だからこそ、そこのバランスを見極めながら逐次適切な教育環境を与えやすいあざプラは教育環境の面でも魅力を感じている。
まとめると何をするにも選択肢が多い。
お子を何人授かれるかも分からない、お子が周りのように発達するかも分からない、どういった環境に適しているかも分からない。人生不確定要素が多いからこそ、選択肢が多いことはとても魅力に感じる。
以上、なぜあざプラにUターンしたか、でした。
途中から全力でポジトークになりましたが、まあそれだけ魅力が多いことが伝わると嬉しいです。
あざプラ、夫婦ともに本当に大好きな地元なんです。(スキされると夫婦共々喜びます♥️)
移住検討されてる方がいらっしゃいましたら、お気軽に質問箱やDMにてご質問ください。
最後までほろ酔い状態にお付き合いくださいありがとうございました!
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