株式相場に「期末」「期初」という日本的要因が与える心理的影響
4月に入ってからは株式相場、軟調が続いています。1月にバブル最高値を超え、史上最高の相場水準で3月の半ばまで来ましたが、その後日本独自の事情である「期末」「期初」と言った要因が株式相場にも関係してきているようです。
期末要因というのは3月決算の会社の場合、株主と認められ配当が行われる対象になるために株式を買う動きがあるということで、今年は3月27日でした。(30・31が土日のため、29日に権利が確定している必要があり、そのためには2日前の27日に買っていなければならない)この日は特に高配当株に買いが入るので値上がりすることが多いわけですね。ですから逆に前日までに買ってこの日に売ることで差益を得られる可能性もあるなど、駆け引きがあるわけです。
それでは「期初」という要因は何かというと、これは個人というよりは機関投資家のトレーダーの心理によるもの、ということのようです。ここのところずっと株式は値上がり傾向でしたから、期初の4月最初に売れば、その分の利益を確定できるわけです。そしてここで大きく利益を上げておけば、1年間の機関投資が心理的に楽になるので、この状況下では期初に売る人が多い、ということだそうです。なるほど、そういうこともあるのだと上記の記事を読んで知ったのですが、株式相場は奥が深いですね。
今日4月3日はやはり軟調で、一時値上がりの可能性も見えましたが、台湾で大地震が発生したとの方が入り、その影響を見極めるためにまず売っている人が多いような感じはします。台湾といえばTSMCなど半導体が産業の中心ですので、そのあたりに影響が出るのかもしれません。
様子を見ていきたいと思います。