【リブート,てれび騎士】Ex.1

デンリキが使えなくなった後も、みんなと交流はあった。

あれ?ミオは?
ちょっと、行くところがあるって。後で来るってさ。


あの出来事後、くろミンはアーカイブ星の電子牢に。

なんだふぉまえは!?
アーカイブ星の管理をされている方ですね。
そうだよっ! 何か用かい?

面会です。お願いできますか?
おそらく、この番号で合っていると思いますが・・・

私は、くろミンに会いに行っていた。

なんだぽよ?
ふぉまえに会いたいってやつが来ている。

くろミン・・・様。
ミオ。何の用だぽよ。

改めて、言われると困る。

お前はもう用済みと言ったはずぽよ。
それでも私を求めるぽよか?

いえ、あなたがしたことは許されることではありません。しかし、耳を貸してしまったことも事実です。

何が言いたいぽよ。

もう一度、やり直して欲しいんです。考えを改めて、また一緒に電空に戻ってきて欲しいです。

私は、電空の支配者になるぽよ。
お前たち子どもは不確定要素が多い。安全に管理されなければならないのだ!

確かに、私たちは思い通りにならないわがままなのかも知れません。
でも、安全に管理された遊び場なんて楽しいのでしょうか?

~しなさい、~したら危ない、これで遊びなさい。
そんなので、子どもたちの楽園と言えるのでしょうか?

リスクは避けるべきだぽよ。子どもたちの未来のためにも。

やはり、根幹はそれですか。

ぽよ?

いえ、あなたも優しい心を持っているのですよ。

そんなはずはない!私は!私はっ!

だって、あなたは一人だった私に声を掛けてくれたじゃないですか。

-そう。そのお陰でテッショウやハルトとも出会えた。

だから、罪を償ってここから出られるようになってください。

・・・。
くろミンは黙り込む。

管理できないことがあっても良いのかもしれないぽよ・・・。

じゃあ、私のわがままも一つ聞いてもらってもいいですか?

何だぽよ?

フフッ。また、会いに来てもいいですか?
イタズラっぽく、ミオは微笑む。

好きにするぽよ。
ここは何もなくて退屈だぽよ。何の刺激もないぽよ。

今度来るときは、何か手土産を持ってきましょうか。

ならば、酢昆布を持ってくるぽよ。

酢昆布ですか?

昔、食べてビリビリしびれる体験をしたぽよ。
持ってくるぽよ。

はいっ!酢昆布ですね!持ってきますっ!

約束だぽよ。



あれ?ミオって酢昆布好きだっけ?

いえ、これは友だちが好きなもので。

ぽよ~っ! 酢昆布だぽよ!

あどみんも酢昆布好きなんですね。

昔、貰ってビリビリしびれ感覚がクセになったぽよ!

そうなのですね。今度多めに買ってきますね。


その後も、ミオは面会に行く。
次第に距離も縮まる。

それで?アイツは何って言ってたぽよ?

ボクだからって。大丈夫と。

そう・・・ぽよか。 ・・・ミオ。

はい。何でしょうか?

ワタシは変われるぽよか。

くろミンはミオに尋ねる。

・・・はい。
きっと大丈夫です。私も変われましたので。
しっかり謝れば、皆さん今までのこと許してくれますよ。

・・・ミオ、今まですまなかった。
意見も聞かず、道具のように扱って。
許されることではないが、お願いがあるぽよ。

何でしょうか?

その・・・ワタシと友だちになってはくれないだろうか?

えっ?
意外な言葉だった。

やはり、難しいぽよ?

いえっ!多少驚きましたが、喜んでっ!
よろしくお願いします!

不思議なものだ。気持ちが軽くなった様な気がするぽよ。

困ったことがあれば、相談してください。
友だちなんですから。


必死で守ろうとして、騎士として使命感があった。
任務は絶対。 てれび戦士はくろミン様を苦しめ邪魔をする悪い人たち。

でも、実際に会ってみるとそんな人たちではなかった。

私もまた、てれび戦士たちを苦しめた償いの途中。

「くろミンっ!」
「っ!ぽよっ!?」


- また、明日。





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