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2023/04/08 #桜逢祭 に出演した話

4月初旬、桜も完全に散ろうかという時期に、奥多摩の廃校で大人の文化祭をやったよ、という話です。
お話をいただいてからの準備期間の長さもあり、執筆時点での終わってしまったロス感が半端ではないので、あくまで一演者目線での話にはなるがなるべく新鮮なうちに振り返っていきたい。

桜逢祭について

spacetimeことじくうさん主催の、奥多摩の廃校となった古里中学校をリノベーションした「OKUTAMA+」にて開催の、フェス型DJイベント。
さまざま催しを行っている会場ではあるものの、DJイベントというのは今回が初らしい。

オファーについて

オファーについてはmoppさんより、昨年の11月頃にお話をいただいていた。
概要としては「奥多摩の廃校を使ったDJイベント!」。複数教室がブースとして用意されていて、その中でイベントのCUERaider(*1)とpatchwork(*2)がコラボレーションしてブースをプロデュースするらしく、そこにお声がかかったというわけである。

*1 CUERaider….毎週水曜20:00~24:00に開催されるTwitchレイドパーティ。
*2 patchwork….club asiaにて開催された、サブカル系オールジャンル大型パーティ。

両イベントに大変にお世話になっている俺からすると、この情報の時点で受けない選択肢はなかったのだが、何より「奥多摩の廃校」というロケーションである。
天気のいい暇な休日は何かしら外に出てしまう、実はアウトドア傾向の俺にとって、このロケーションはなんとも目をそそられるものであった。
期待に心を躍らせながらもちろん即快諾。
いい意味で、この時点では桜逢祭というイベントの規模の大きさに気づいてはおらず、この後徐々にゾクゾクさせられる展開になるとは思いもよらなかった。

ちなみに、CUERaiderに出た時の再現、patchwork公募に受かった時のmixを下記に置いておきますので、良ければ聴いてやってください。

・CUERaider

・patchwork

告知開始、Discordサーバーへの参加

程なくして、去年末ごろに告知が解禁される。
そこで見た想像以上のスケールのデカさに、腰が抜けそうになったのである。
かつての某大型アニソンイベントを思わせる豪華メンツ、卓球台、「マジの教室」、サウナ!!?!?!??!?!?!

わあ なんだか凄いことになっちゃったぞ
こんなところで俺はやるんか!?いけるか!?アウェーじゃない???などなど、当初は過多な情報を処理できなかったが、落ち着いて考えてみればこんなおもろそうな企画に演者として参加できるのである。またとないチャンスじゃないか。
それなりな緊張とともに楽しみな気持ちも増えてくる。何よりサウナよ。

そして、桜逢祭の専用Discordに招待いただく。
日々日々、多くの方々が参加して総人数はもう数えきれないほどになり、改めてこの祭りの規模の大きさを実感した。
そして俺の出演ブースは近年活躍中の、顔見知りの演者が参加することになっていき、他ブースとの世代の交わりを感じたりもした。
ここをいっぺんにやってしまうのは、さすがmoppさん、ネルくんさんの手腕といったところか。

祭りにはごった煮感が必要なので、どかどかと人が増えるのは嬉しい。
アウェー感も拭えて、ますます楽しそうになってくる。が、この時点でまだまだ年始だったりする。
この時にはまだまだ先だと思っていた祭りは、もうあっという間に終わってしまっているのだから、まさに矢の如しすぎる、光陰。

当日まで

桜逢祭のDiscordは開催に向けて、準備連絡がひっきりなしに飛び交っていく。
ここまで多くの人が動いていてすげえなあ、、と思う一方で、指を咥えて見ていることしかできなかったのは少し歯痒かった。
歴戦のスタッフ様方がテキパキと準備を進めていくさまを見てリスペクトする一方、若輩者の俺はいったん、自分のアクトをよりよくできることに注力しようと思うことに。。。いずれはこういうところに助力できるようになりたいもの。

そして肝心のタイムテーブルが発表される。
なんと俺のターンは朝4:00!!キチィ〜〜と思うとともに主催陣の意図を察した俺は、Richard D. James Albumのごとく満面の笑みを浮かべた。
なるほどね、スプリングメランコリアをやってやろうじゃないの。
忙しなくあれこれやってしまう器用貧乏なタイプである俺は、オールジャンルイベントにおけるタイムテーブル発表は実質的なDJオーダーだと受け取っている。
4月、山奥の廃校、朝4時。そういうことです。
暖かくなる空気と散る桜と卒業、入学していく学生どもを横目にマインドセットを進め、あとは当日を待つのみとなった。

当日

当日はあいにくの空模様で、ゲリラ豪雨なんかもあり足元がなかなかに悪かった。
しかもなかなか寒い。服装もややミス、雨具もなくやれんのかいワシはという気持ちに若干なりながら、登山を開始。

クラブのエントランス

嘘だろ?禁足地?と思うような坂道を登った先には、マジに学校があったのだ。
少し遅れて入ったところすでにだいぶ設営は進んでいて、かつて秋頃に学校で見ていた光景が、そこにはあった。
教室を改造して、机移動して、旗とか立てて、、、
特に感激したのは、準備段階で案だけは聞いていたのだが化物語の例の教室を模した設営である。


こういう準備とか色々したっけなあ、、、とか思い出して軽くほろり。実は文化祭真剣君だったので。
これでいて音はしっかりと出るんだからさすがでした。設営班の方々には頭が上がりません。

ついに桜逢祭開演。
まずはサウナに入ろう。どういった感じになるのか全く予想できなかったのだが、ガチの熱波師さんによる、音楽を用いたアウフグースが本当に素晴らしくて、実質的な第四のDJブースになっていて最高だった。そして奥多摩の外気がちょうど良くなるぐらいの爆熱。
外気浴が本当にやばかった。空気うますぎ空綺麗すぎ。。。飛ぶ。。。。
想像以上のサウナ・エクスペリエンスをさせてもらって、この時点でお釣りがくると思えてしまった。

しかしまだまだ開場2時間ほどである。まだ10時間あるこの時点で、サウナ上がりのビールとカレーを摂取してしまい、軽く後悔した。終わった。体が溶ける。これ朝4時まで持つか・・・?
その恐れはすぐに吹き飛んだ。各教室が続々オープンし始め、グッドバイブスなDJが繰り広げられる。眠気はとうに吹き飛んだ、あとは酒をかませ。卓球をかませ。

外は完全に夜になり、教室の催しの感じがもろに「後夜祭」といった感覚で、またほろり。文化祭終わりに夜の教室であーでもないこーでもない話したっすねえ〜〜。

また趣旨とは少しずれるが、こういったサブカル系の大型イベントに行き、あらゆるブースを反復横跳びというのが昨年始の「俺たちなりのageHa」以来だったこともあり、今は亡き大箱のことも思い出されてなんだか郷愁に浸ってしまった。

矢、ビュンビュンでワロタといった感じでいつの間にやら明け方が近づいていた。なんと起きてる。逆に周りが死屍累々である。そのことも織り込み済みで好き放題やろうと思っていたのでちょうどいい。
カルトさんによるcream soda爆早回しなどの異常DJを受け取り、朝4時なのでTia - AM4:00でスタート。その後「細かすぎて伝わらないDJ選手権」をやって、「別れ」の季節と「始まり」を漂わせながらやったつもり。朝5時前にフラッシュバッカーから夜が明けるよをかけたのは結構やった。

その後skiemoさんにバトンタッチをしたのだが、流れを汲んで受けていただいただけでなく、笑顔でたくさんコミュニケーションも取っていただいて、本当に素敵な方だと思った。俺もこうならなきゃな。その後andymori - 1984、くるり - ロックンロールがかかってしまって大カラオケ大会が開始される。

すっかり外は明るくなっていた。
12時間で最初は怖気付いていたものの、楽しい時間は本当にあっという間なのだなと思う。快晴だった。
次々に教室がクローズしていく。あー終わっちゃうんだな、と実感する。
教室の片付けを少し手伝う。机を下ろして、元の形に整列させる。学校の掃除時間以来じゃないか。

集合写真を撮影し、朝方の奥多摩の絶景と、散りゆく桜に見送られながら桜逢祭は閉幕、解散となった。

総括

夢のような時間、とはまさにこのようなことを言うのだなと思う。
ちょっと昔のことを思い出したり、今が面白かったり。。。。
事実、頭がぐちゃぐちゃになり細部のことはあまりよく覚えていない。逆にそれはいいイベントに参加させていただいた何よりの証左なのである。

本当に、前代未聞の廃校貸切DJイベントをやり遂げたじくうさん、スタッフの皆様、そして呼んでいただいたmoppさん、ネルくんさん、頭が上がりません。本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

話をいただいてから半年近くにもわたるイベントだったので、終わった時の心に穴が空いた感覚はひとしお。ここに至るまで、色々話をいただいていたことが続々と終わってしまって今、本当に寂しいです。
でも面白いことはこれからも待っている。いちいち止まってもいられないので、次の遊びを楽しみにしていこう。

またこういう機会があったらぜひ参加させていただきたいし、そうなるよう日々研鑽を重ねていきたい所存である。
そして、こういういろんな人たちが集まって楽しむ催しみたいな場を作りたいな、なんてぼんやり思ってしまっている。色々やっていきたいですね。

面白そうな催しがあればなんでも食いつくので、是非是非いろんな人と遊んでいきたいです。なんか色々やりましょう。お誘いお待ちしております。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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