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建築学生4年生の年度末!!〜4年間の締めくくりはこんな感じだ!〜

3月は別れの季節。大学も卒業式、ではなく、大学では“学位”というものが4年間学ぶともらえるので『学位記授与式』なるものが開催されます。

さて、そんな3月ですが、建築学生の意匠系の4年生は怒涛の1月2月3月を過ごすことになります。
今回はその一部をかいつまんでご紹介します。


意匠系建築学生は論文じゃなくて模型を提出??

さて、いきなりですが、大学を卒業するときに必要なものはなんでしょうか?

それは「卒業論文」です!!

全国の、いや、世界中の大学生は、大学を卒業するために必ず卒業論文を書かないといけません。
これが受理されて、初めて卒業できます。
建築学科も例外ではなく、卒業論文を書かなくてはなりません (本学の場合)。

じゃあ、それを出したら卒業できるのか?

建築の設計やデザインを専門とする意匠系は、それだけでは卒業できません。

卒業設計なるものが必須となります。

卒業設計とは、4年間建築を学んだ集大成として、秋から1つの(場合によっては複数やエリア全体の)建築を設計することです。
提出物は、模型(スケールは100分の1のものが多いですが、人それぞれです)とその作品を説明するためのパネル(掲示するためのポスターのようなもの)、梗概(概要をまとめた書類)、それと発表のためのスライド(所謂パワポ)です。
また、発表(プレゼン)も必須です。

模型は下級生に手伝ってもらいながらの作成となり、大きさも、作り込みも、設計課題の比ではないくらいの作品になります。

4年間の集大成であり、これからの建築家人生の一つの拠り所であり、決意表明であり、訣別のための作品、それが卒業設計(だそう)です!!
(筆者は執筆時3年生のため、卒業設計経験者や審査員の方々から聴いたお話を載せています)

まとめると

前橋工科大学の意匠系の研究室に所属する学生は、
10月 論文   提出&発表
2月 卒業設計   提出&発表
と言うスケジュールになっています。

意匠系建築学生は、卒業のために
・卒業論文
・卒業設計
が必須となりあます。


卒業設計審査会

毎年2月10日前後に開催される、卒業制作の審査会、それが「卒業設計審査会」です。
意匠系4年生の作品が集まり、午前中に全員の発表兼一次審査、午後に一次審査の結果発表&二次審査(一次審査通過の9作品の発表と質疑応答)が行われます。
一次審査は、本学の常勤講師( 昨年度は11名)による審査、二次審査は常勤講師に非常勤講師(昨年度は8名)も加わり審査されます。

この審査会で最優秀(1位)獲得作品は「近代建築」掲載、優秀賞(2位)は建築学会全国巡回展出品の資格が与えられます。

この審査会をもって、4年間の全カリキュラムが終了となります。

昨年度の審査会の様子は、大学公式YouTubeチャンネルで公開しています。
ぜひご覧ください!


コンクールへの応募

卒業設計審査会をもって大学のカリキュラムは終了ですが、2月3月は外部の卒業設計コンクールが多数開催されます。
有名どころでは、「赤れんが卒業設計展」「せんだいデザインリーグ」「JIA全国学生卒業設計コンクール」などがあります。これらのコンクールは、
全国から作品が集まる建築学生にとっての一大イベントです。

建築は一種の芸術なので、審査員が変われば評価も変わります。
様々なコンクールに出し、いろいろな意見をもらうことが、より良い作品に繋がるので、コンクールに応募する4年生も沢山います。

これらのコンクールに提出するためのブラッシュアップを学内の審査会後も続ける人が多いです。

昨年は、「JIA全国学生卒業設計コンクール」の群馬県予選である『第26回JIA群馬クラブ「学生卒業設計コンクール」2023』が本学で開催されました。

JIAコンクールの様子

まとめ

いかがでしたか?
建築を学ぶ4年生の卒業までの流れがなんとなくイメージしていただけたら幸いです。

卒業設計のコンクールは、全国で様々なものが開催されています。
もしかしたら、お近くでも開催されているかもしれません。

ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか?



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