見出し画像

卒業研究(建築学科 環境系)

大学で4年間学び、卒業するためには「卒業論文」の執筆が必要となります。「卒業論文」は「卒業研究」の成果をまとめたものになります。「卒業研究」の内容は、自分の興味があることについて、実験をしたり、文献を調べたり、現地調査をしたり、と人それぞれです。

実験では、指導教員の指導のもと、大学の施設をフルに活用し実験を行うことができます。本学には北関東有数の規模を誇る無響室と残響室があり、この施設を活用した実験を行った学生もいます。


本学の残響室(オープンキャンパス時に撮影)
音がとても長く響く部屋


本学の無響室(オープンキャンパス時の様子)
音を吸収するため分厚い扉になっている(厚さ80cm)

無響室とは、部屋全体が音を反射しない素材で作られた部屋で、音源からのダイレクトな音しか耳まで届かない部屋のことです。自分の声も反射して戻ってこないので、耳が遠くなったように感じ、個人的には長時間いると狂いそうになります笑

とあるゼネコンの研究施設の見学をさせていただいた際、ガイドの方が誇らしげに「これがうちの無響室です!」と説明された際に無響室を見慣れた本学の学生たちの反応が薄かったのが印象に残っています笑

建築学科4年環境系で音響を専攻する研究室のとある学生は、この施設を活用し、音のタイムラグに関する心理実験を行いました。

実験の様子

遊んでいるように見えますが、実験中の様子です。視覚情報や、音のタイムラグがどの程度人の心理に影響するかを調べる実験。
VRで楽器の演奏の動画などが流れ、ヘッドホンではその音が聴こえます。手元のコントローラーで、2方向から出る音のタイミングを少しずつ映像とずらしていき、「不快感」を感じるところで申告する、というもの。

被験者は本学学生(私も被験者になりました)や関係者がなり、色々なデータがとられたそうです。

ちなみに私は後日同じ残響室で、この研究をした学生の指導教員の研究に関する実験の被験者になりました。
実際の研究と同じ施設を卒業研究でも同じように使えることも本学の魅力だと思います。

この学生の実験は本学の論文顕彰、ma賞(卒業研究・修士研究優秀者)の環境・設備系で表彰を受けています。

建築にはあまり興味がないけれど音楽が好き、音関係について勉強したい、という学生でも好きな分野を追求できる本学の建築都市環境工学群はおすすめです。オープンキャンパスでは施設の公開も行われる予定ですのでぜひお越しください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?