好きな映画の話

最近はアマプラなどのサブスクオンリーですが、昔は暇さえあれば映画館に行っておりました。
イチオシで好きなのはクリント・イーストウッド監督作品。
ダーティハリーシリーズをご存じでしょうか?
スミス&MウエッソンM29「44マグナム」
初めて覚えた銃の名前かもしんない。
ダーティーハリーを初めて見たのは、多分小学生の時。
母から「こんなの観るな」と叱られたが、父と一緒にこそっと観てました。
クライムアクションものと歴史もの、戦争ものが大好きな父と祖父の影響が強く、小さい頃から映画、小説、漫画と、それらのものがふんだんに家にあり、小学生にして横山三国志(漫画)を読みながら、吉村三国志(小説)を読むという謎な事をしてました。
名前がね……覚えられないの……。
話が逸れますが、山岡荘八が大好きでほぼほぼ読破しておりますが、入り口になったのも横山先生の歴史漫画シリーズでした。
漫画「家康」読破後に山岡荘八を読み、そこから宮城谷、海音寺、司馬遼太郎と入った変わり者です。
その後に栗本薫とか、田中芳樹に入ったので、現在で言うラノベというのが読めないわけではないんですが、いまひとつ馴染めない。
読み物として、読み応えがないと言うかなんと言うか……。
この話はまた別の機会にしましよう。
ガキのくせに西部劇が好きだったという超のつく変人ぶりを発揮して、マカロニウエスタンを観て

ダーティーハリーじゃん!

で、すっころんだのが中学生の時。
ローハイドも観たけど、イーストウッド監督は若いとき、どちゃくそイケメンでしたよ。今もカッコイイけど
そんな彼の監督作、イチオシはなんといっても

「許されざる者」1992年
主演/監督クリント・イーストウッド
モーガン・フリーマン、ジーン・ハックマンも出演してます。

ジャンルは西部劇、娼婦が1000ドルの賞金をかけた二人のカウボーイ、その賞金を目当てに引退した元悪党、ウィリアム・マーニーが一度だけカムバックするわけです。
冒頭では馬にも乗れない草臥れ果てたおっさんで、子ども二人から冷ややかな目を向けられてるんですが、ストーリーが進むうちに徐々に覚醒していきます。
モーガン・フリーマンが陽気な相棒やってます。
この二人の組み合わせはインビクタスでも思ったけど、ずるいわー
ジーン・ハックマンの独善的な悪党感、これも大好き。
すっごい小狡くて独善的なわがままおやじやらせたら右に出る人いないんじゃないかなってくらいにハマってる。
ジーン・ハックマンの映画で
ニューオリンズ・トライアングル(2003)
クリムゾン・タイド(1995)
ミシッシピ・バーニング(1988)

このあたりが、個人的なお気に入りです。

イーストウッド監督作品で最初に観たのが「許されざる者」
以降は監督したと聞けば、いちいち映画館に行って観てたわけですよ。
なお、映画は一人で観る派です。
友達と映画とか、恋人と映画とかはまじで嫌!!
一人でどっぷりハマりたいんです、邪魔なんです。
話しかけないでくださいってタイプなので、好きなものこそ「お一人様」で楽しむ主義です。

イーストウッド監督作品って言えば大体出そろう有名どころ
あえて外して
何ですが、これ?ってのを上げていきたい。

恐怖のメロディ(1971)
ストーカー映画です。
メンヘラは怖いってのがよく分かる。でもそれだけ
イーストウッドが無駄にカッコイイ分、余計に女が怖い。
古い映画なので、画質などで無理って人もいるかもですが、メンヘラ女って男から見たらこうなんだってのが疑似体験できます。

ホワイトハンターブラックハート(1990)
初見の感想、これ何ですか?
これだけです。
クリント・イーストウッド扮する映画監督がアフリカで映画を撮るあれこれな話で、なぜか像を狩りにいくとかで主人公を庇ってガイドが死ぬ。
差別に関する人の反応、それらが随所にしれっと自然に盛り込まれてるので、日本人的感覚で眺めていると、
へー ふーん 
流してしまいがちですが、二度以上見てみると、監督の悪意がそこかしこにちりばめられている笑
ストーリー自体が単調で、だからどうしてそういう結論になるの?って部分がどうやっても拭えないんですが、その感想自体が監督の思惑なら、まあ乗せられたかなという映画です。
爽快感はありません。
不愉快さが残ります。クリント・イーストウッドの皮肉部分を堪能したいなら観てみるのもあり

ミスティックリバー(2003)
後味の悪さという点で言えば、ミリオンダラーベイビーを超えると思う。
ケビン・ベーコン、ティム・ロビンソン、ショーン・ペーンの三人に目が行きがちですが、
ショーン・ペーン扮する被害者の父(ジミー・マーカム)の妻とティム・ロビンス扮するディブの妻の対比、対照的な二人の女性の存在が映画に芯を与えてます。
見終わった瞬間、溜め息しか出てこなかった。
感想求められても
なんでこうなったのか……。
これしか言えませんでした。

ミリオンダラーベイビー(2004)
見て後悔する映画特集に必ずランクインする名作です。
あらすじを確認してから視聴してくれとしか言いようがない。
評価が真っ二つに割れてますし、見て後悔したと言う人も結構いらっしゃいます。
ただ、私はこれよりミスティックリバーにそのテロップくれと思いました。
賛否分かれるラストですが、あれはある種の救いであり救済だと思うので、そんなにメンタル抉られなかった。

見終わった後にずーんと来そうな映画ばっか並べましたが、当然ながらそれ以外に爽快さを売りにしたものもあります。(当然です)

クリント・イーストウッド作品の何が好きって、そりゃねぇ
個々のキャラクターの考えや生い立ち、それによって選択される行動にいちいち、監督がジャッジをしてないってのが大きいと思います。
なぜ、こいつはこういう行動をするのか? ではなく、この行動は悪か善か?
このジャッジを作り手がやってない。なので、どう受け止めるかは観た私達次第です。
この方の作品は、この点において素晴らしく解りやすい。
アメリカンスナイパー
父親達の星条旗
硫黄島からの手紙
この三つもそういう意味で大好きですが、割愛します。
今更語らんでもいいやろ、もう

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