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公演内容紹介 Vol.4 かたちの室内楽

Project NAKA第二回公演よりVol.4の公演内容です。

♪Vol.4 かたちの室内楽
2022年9月18日(日)18:00

皆さんはコンサートでの奏者を「かたち」と捉えたことはありますか。コンサートは耳で聴くものですが、視覚的な影響から逃れることはできません。奏者の身体的なアクションは少なからず聴衆に印象を与えますし、現代、YouTubeなどが普及して映像が付いた音源を気軽に楽しめるようになり、「視覚的にどう見せるのか」は以前より重要な役割を果たしていると考える奏者も多いでしょう。
一方、美術館では、例えば立体作品を、まずは目で楽しむことが多いです。そして何より、私たちは自分の速度で歩きながら、作品に目を通していきます。

この二つの「かたち」が一つの公演として共存するとき、そこにはどんな変化が生まれるのでしょうか。
会場には3人の作家による立体作品、そして楽器を扱う奏者が、ともに空間を成すように配置されます。皆さまには、美術館にいるように、立って鑑賞を楽しんで頂きます。「かたち」を見ることだけでなく、「立って、歩いて」という、聴衆の皆さまも能動的なアクションを取り入れた公演をぜひ体験しませんか?どんな配置になるかはご来場してからのお楽しみです!

展示される作品は、石彫の杉内あやのさん、ドール制作の中村那由多さん、そして陶芸の田久保静香さんが制作したものです。
3人の作家のこれまでの作品をご覧になりたい方はこちら:
杉内さん https://www.ayanosugiuchi.com/
中村さん https://www.instagram.com/nayuta_nakamura/
田久保さん https://www.g-utsuwakan.com/artist/takubo-shizuka

これらの作品を、美術家の吉野俊太郎さんがとりまとめ、公演の演出を行っています。

そして、演奏曲目にはチェコの作曲家が並んでいます。
チェコでは非常に独特な音楽が生まれました。民族も複雑に入り組んでおり、音楽も民族的な旋律と捉えられるものが多いように感じます。その感性は、私たち日本人にはなかなか理解の難しい点がある一方、その哀愁と憧れに満ちた世界は長く人気を集めています。
今回取り上げるのはドヴォルジャークのピアノトリオ「ドゥムキー」とヤナーチェクの弦楽四重奏「クロイツェルソナタ」です。ドゥムカ(複数形:ドゥムキー)は吟遊詩人が歌うスラヴ系の歌をあらわし、ドヴォルジャークは新天地アメリカに発つその年にこの曲を完成させています。また「クロイツェルソナタ」は、もちろん同名のベートーヴェンのヴァイオリンソナタが元の元。それをモチーフにしたトルストイの小説「クロイツェルソナタ」からインスピレーションを受けたのが、ヤナーチェクのこの弦楽四重奏曲なのです。
ちなみにこのトルストイの作品は、嫉妬のあまり妻を殺した男の独白を描いたものです。ご興味のある方はぜひご一読ください。

上記の作家の皆さんは、この音楽と結びついた作品をご用意くださっています。
生の音楽を聴きながら生の美術作品を楽しみ、生の美術作品を見ながら生の音楽を聴く。そんな機会は滅多にめぐってこないのではないでしょうか。

ご安心ください、全員分の椅子のご用意はございます。でもせっかくの機会に、ゆっくり歩を進めながら、アートの向こう側に目を向けてみませんか。

チケット発売はこちらにて行っています。
電話予約をご希望の方↓
カンフェティチケットセンター電話予約: 0120-240-540 *通話料無料
(受付時間 平日 10:00~18:00)

各回一回券は一般2200円、学生1200円、2公演セット券は一般4000円、学生2000円です。ご来場、心よりお待ち申し上げております!


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