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【クルマ編-第37回】PEUGEOT 308 Allure

フランス車独特の優雅なデザインセンスと、ドイツ車のような走行安定性と実用性を身につけ進化した 新しいPEUGEOT 308

近年躍進が著しいStellantisグループの中核を担う、PEUGEOTの代表的なミッドサイズモデル 308。
輸入車で " 実用燃費 ナンバーワン" と評価されるその走りとデザイン、そして各部の造り込みなど、何故 PEUGEOTが躍進しているのか…? その実力を評価、検証しました。

300万円台前半からという価格も、もはや「国産車 VS 外国車」という概念は崩される設定で、更に その仕様や性能をみると「国産車と一緒にショッピングリストに載るほどの商品競争力」を持って登場しました。

デザインも、下半身は基本に忠実な構成で「安定感と踏ん張り感」をしっかり持たせ、更に床下やホイールオープニング部にも空力向上の技術を折り込んでいます。 そして、車両の側面には「3つに構成された、ソリッド感のある新しい造形面」が演出され、あたかも彫刻された構造物のような雰囲気すら感じさせます。
そして、その走りも従来からフランス車が持っていた「左右のロールは少し大きいが、粘りがあってしなやかな猫足」という、独特の乗り味からは激変し「ロールやピッチなどの車両の挙動はしっかりとドイツ車並み」に抑え込まれ、走りの安定感も遥かに向上しました。

改良が施された3気筒1.2Lターボエンジンの出力は、レスポンスと実用トルクが上手くバランスされ「無駄なアクセルワークがでない特性」になっており、8速ATとのシフトマッチングも良く、実用燃費の良さも理解できます。

特に注目されるのは、その組み立ての製造精度で、日本車を遥かに凌ぐ「ほぼ全てのパーティング隙間(4枚のドア、フード、バックドア等)は、実質4mmに統一され、隙間のバラツキも無く綺麗に建付けられていることです。

素晴らしい建付け精度のパーティング隙間

ピラーやメンバー類、そしてシル等、車体の主要骨格部材の組み立て精度が確立されていないとこれは実現できない、素晴らしい設計と製造の技術…!!

タバレスCEO体制になった以降の、プジョー・シトロエングループは本当に変わりました。躍進の理由も解るし、モノ造りにも勢いを感じます。

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