<定期購読マガジン特典映像>【正しいワンポイント・メカ解説編-第11回】 SUV全盛の今だから…車高について考えてみよう
昔は、車高を低くする「シャコタン」が流行りでしたし、サスペンションのパーツなども自動車雑誌などで宣伝されていました。ワンサイズ大きな派手なデザインのアルミホイールにちょっと低くした車高…クルマ好きのチョッとした憧れでした。現在はというと「車高を上げた車が今流にカッコ良いSUV」。
クルマの「シルと地面との高さの関係(車高)」の流行りを見ていると、スカートの下端と地面の高さ(丈)と同じような感覚も浮かびます。”ロングスカートのシャコタンとミニスカートのSUV…? ”
※ 1980~1990年代までは、地面との隙間をコントロールする空力パーツはエンジニア用語で "スカート"と呼ばれていた時もありました…
話を戻しましょう…
法律で決まっている車高の規定が厳しいのは、オーストラリアのADRという規定で12cm以上とされています。
では、一般に公道と言われている「高速道路、一般道路、一般林道」など、特殊な作業用林道などを除けば、ほぼ14cm以上あれば支障なく走行はできます。
ですから、皆さんが一般的な生活で使用するのであれば、SUVのような18cm以上の車高は不要です。
また、水害などでの冠水路を走行する時は、地上高だけでなく「エンジン吸気の吸い込み口の位置と、走行スピード(=波の高さのコントロール)」が大切です。
参考ですが…いくら車高が3cm高くて形はSUV風でも、エンジンの吸気吸い込み位置が5cm低かったり、設置されている位置が悪ければ水没する可能性は高くなってしまいます。
最近売れているスモールコンパクトクラスのSUVを見ると、車高を上げたSUV風のデザインで、駆動はFF2輪駆動のみ。そしてエンジン吸気の吸い込み位置は...? という商品も見受けられます。
また、雨の高速道路などで車高の高いSUVが「俺のクルマの走破性は良いから…」という顔で飛ばしていく姿を時々見かけますが・・・見ていて心配になります。本当に安全でしょうか??
本当に正しい知識で賢い選択と使い方をしていますか…?
ここから先は、ジャーナリストの永田恵一さんに皆さんの代表になってもらい、クルマを観ながら解り易く動画で説明します。
ここから先は
水野和敏と”愉しいクルマライフ”や”未来への思考”を創ろうⅡ
たった2年半の短い時間と通常の半分以下の”人、モノ、金”で、ポルシェを凌ぐ世界ブランド日産GT-Rを創り上げ、’90年代には” Gr-Cメ…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?