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【クルマ編-第11回】BMW M440i xDrive Coupe

メルセデス・ベンツとは”真逆な新たなる進化への挑戦とブランド戦略”を提示したクルマ、それが BMW M440i xDrive クーペ
【新商品開発に於ける、企画やブランディングのヒントも数多くあります】

”メディア情報では奇抜なグリルデザインだけが何かと話題…?”の BMW M440i xDrive クーペを取り上げました。 しかし実際には、そんな事を遥かに凌ぐ新たな挑戦的な提案が数多く織り込まれていました。
3シリーズと共用のプラットフォームをベースに使い、BMWの新しいプレミアムスポーツ、BMW M440i xDrive クーペは開発されました。 
しかし「3シリーズと共用プラットフォームを使った派生バージョン商品」と言う事で、巷で流れる情報は「拡大されたフロントグリルの是非」ばかりが話題になっています。
しかし、今回徹底検証した結果視えてきたものは……
「CLシリーズやクーペモデルが好調のメルセデスと、全く逆な進化と提案をしようとするBMWの新たな挑戦」が、外観、空力、走りなど様々に織り込まれた革新のモデル、それが BMW 440クーペシリーズであった。

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例を挙げると…
< 外観とデザインイメージ >
・「キャビンのガラス部分の面積を小さくし、ドアパネル面積は大きく見せ ”低重心化と地面への安定感” でスポーツクーペを演出するメルセデス」
とは真逆に・・・
・「ルーフ部を曲線形状にして、キャビンのガラス部分の面積を大きくし、視界エリアの広いジェット戦闘機の様なキャノピー風キャビンデザインと、重さを感じさせないスムーズな見栄えのドアパネルデザインを組み合わせ、俊敏なクーペを演出するBMW」

< 空力の重点処理 >
・「車両前半部分に空力の向上アイテムを重点投入し前顔デザインをブランド意匠統一しているメルセデス」
とは真逆に・・・
・「特に車両の後半部分にメルセデス以上の各種空力向上アイテムを取り入れてきたBMWの新しいリヤエンドデザイン」

< 走行性能と操安性 >
・「日常と限界どちらの領域でもサスペンションの前後バランスは同一で変わらず、安定と安心感が演出され限界域スタビリティーも高いメルセデス」
とは真逆に・・・
・「日常領域ではフロントをソフトにして応答性を上げ軽快感を演出し、限界領域ではサスペンションの前後バランスを同一にして、限界性能を上げているBMW」

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・「小型高効率T/CとBSGモーターを組み合わせCO2対策と加速性能を造り込んでいるメルセデス」
とは真逆に・・・
・「革新的高効率T/Cユニットを開発し、新たなCO2対策と加速性能を生み出しているBMW」

視るほどに、メルセデスの提案と真逆な進化の提案が盛り込まれています。
但し、メルセデスもBMWもどちらともその答えは「正解」なのです。

更には…ターボ付き6気筒エンジンにも拘わらず、従来のNA(自然吸気)エンジンを超える加速応答性など、今回のBMW M440i xDrive クーペは本当にエンジニアリング的に面白く、企画や戦略対抗、そしてブランディングの特色化など、様々な面でクルマを知る知識や技術の参考になります。
此処から先、詳しくは本編の動画の中で徹底検証結果と解説をします。

ドイツには「メルセデス・ベンツと、BMWという企業企画戦略を真逆にして対抗する2つの会社があるから、プレミアムクラス商品は常に世界をリードし進化を続けている」
これを改めて感じさせてくれるクルマです!

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