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<定期購読マガジン特典映像>    【対談編-第5回】鈴木利男さんとの裏話対談…「日産GT-Rの開発-Ⅱ…ドイツ ニュルブルクリンクでの開発の実際の裏話」

日産R35GT-Rの過酷で苛め抜いた開発は、世界最高のマルチパフォーマンス性能を造るだけでなく、ポルシェを遥かに凌ぐ中古車価値(劣化の防止)までも視野に入れていた。

レーシングドライバーとして日本もさることながら世界で結果を残し、開発ドライバーとして世界に誇れるR35GT-Rの超高性能を育て、現在は株式会社ノルドリンクの代表取締役として活動し、多くのスーパーカーファンが憧れる鈴木利男さんとの裏話対談。
今回は「一度はGT-Rの開発を断った私が、なぜ全ての責任者を受けたのか」そして最少の「人、モノ、金、メーカー協力、時間」の中で、どのようにして世界最高で唯一のマルチパフォーマンススーパーカーを造り出したか等について、ニュルブルクリンクでの開発を主体に話をします。

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2003年12月、生産車開発から先行技術開発に異動してまで日産GT-Rの開発責任者を断り、市場調査の一環としてドイツ ニュルブルクリンクサーキットの入場門近くをBMW 7でテストドライブしていた私に…突然、日本の開発役員から国際電話が入った。「日本に帰ったら、日産GT-Rの責任者を担当して下さい。理由は私も解りません。」・・・私は逆上しました!
日産GT-Rの開発責任者は断ったはずでしたから…。
これが私の、日産GT-R開発のスタートでした。
そして、ゴーンCEOからの思いがけない直接の任命。開発副社長を始め関係者は何も知らされておらず、頭越しの業務命令でした。

遣ると決めたからには「今どこにもない、本当に世界最高のマルチパフォーマンススーパーカーを創りだす」温めていた世界制覇の構想を実行する時が来たのです。
この為に必須な事は「ドイツ ニュルブルクリンクサーキットでの現地開発、そして超高性能開発ドライバーとしての鈴木利男のチームメンバー入り」
しかし、ドイツ ニュルブルクリンクサーキットでの現地開発や、開発ドライバーとしての鈴木利男の起用には、凄まじい社内の反対と抵抗がありました。
「日産にはトップガンドライバーがいるのに、実験部の外から何故連れてくる必要が有るのか! ちゃんとしたテストコースもあるのに何故危険なドイツに行かなければいけないのか! テストコースでの仕事をバカにしているのか!」

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これが日産GT-R開発のスタートの頃の光景です。
ゴーンCEOからの「全てをミスター水野のプランで遣ってください」という決定と、私の構想に賛同してくれた3人のコアメンバー以外は全て反対と抵抗…。これらの壁を何とか乗り越え「スカイラインクーペの外観+新しいプラットフォーム(PM)を搭載」した先行試作車を作り、いざドイツに旅立ちました。
しかし、マルチパフォーマンススーパーカーへの道のりは途轍もなく厳しいものでした…。

ここから先は、今までマスコミなどに出したことの無い真実の裏話を動画でお話します。
皆さんも新しい事への挑戦やこれからの変革への参考にして下さい。きっと役に立つと思います。

鈴木利男さんとの話は、内容が豊富で真実を編集なしのノーカット版でお届けしたい為今後も下記プログラムでの配信を予定しています。ご期待ください。
・日産R35GT-Rのニュルブルクリンクサーキットでのタイム計測を続けた訳
・台湾自動車開発メーカー(HAITEC)との開発と文化の違いに戸惑う日々
等を幾つかに分けてお話します。

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①クルマの徹底検証動画➪試乗評価+技術,造り,開発背景やデータ&解析含め検証[約60分,1回/月] ②「本質の見抜き&先見の思考」➪「水野式実践法」でケーススタディする講座[ 約30分/回,1回/月 ] ➂ベストカー"水野和敏が斬る"連携の業界初の配信➪…紙面では書ききれなかった確かな検証…[約30分/回,1回/月]:解説や雑誌編集委員と本音を語る ➃ ⓐ 「達人との真実の裏話」,ⓑ 「水野が語る“よもやま話 ”」➪[ⓐとⓑは交互約30分/回,1回/月] ➄Q&Aへの回答[約30分,1回/月]

たった2年半の短い時間と通常の半分以下の”人、モノ、金”で、ポルシェを凌ぐ世界ブランド日産GT-Rを創り上げ、’90年代には” Gr-Cメ…

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