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【「景岳全書」婦人科を読む】3.婦人規下 3-1.産育類 番外編:逆子治療の現在地(東洋医学篇)

【番外編:逆子治療の現在地(東洋医学篇)】

参考のため、私(山口)の逆子の治療をご紹介しておきましょう。

逆子になっている妊婦さんを臨床で数多く見ていると、その東洋医学的な病理状態は、湿邪によるもの、各寒証、上実下虚、血虚、肝気の鬱滞、瘀血など様々です。これらを改善させるには、まず本治法が何よりも大事で、それぞれの病理状態に合わせた選穴をしていきます。そして、病理の改善によって気血の流れを良い状態にした身体に対して、治療の最後に逆子のお灸を加えます。

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