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おだのぶさんの記事の感想を視聴者目線で【久しぶりのVの話】【メタ注意】

https://odanobu.fanbox.cc/posts/2145410

今回みた記事はこちらです。
夢のない話であり、夢のある話でもある。
今回は配信者になる側ではなく、あくまでも視聴者側に重心を置いた感想を少々。
あと、機材だの技術だのそういう話よりももうちょっと配信者の存在そのものの方にズームした話になると思います。
そこら辺はお金が解決してくれる話だし、初期投資なんてどこの世の中も何か始めようとすれば必ず発生するものだし、なにより機材とか設備とかになると自分よりももっと詳しい人なんかそこらにゴロゴロいる訳だからそういう人の話を聞いた方が建設的です。

●お金の話はさておき

まずはとても当たり前なことから目を逸らしたままでは話が進まないのでその辺りから。

まぁ、結局収益って話には繋がるんだけど、それ一本(並びにその関連の仕事)で食っていこうとするならファンを獲得するというのは前提条件ですよね。
まずは知ってもらう、コンテンツに触れてもらう。
そのためにはまず自分のアイデンティティの獲得が必要ですね。

まずは見た目、そして名前(看板と言ってもいい)、そしてそれらのOSとしての(Virtualの場合)
リアルの場合は必ずアイデンティティを1から作り上げる必要は無く、現存既存の自分で行くことも出来るし、キャラを作るってやり方もある。やっぱアイデンティティ。名前も芸名使ってもいいし本名でももちろんいい。
どちらにしろ「唯一のその人である」という個体識別が出来なくてはいけない

かつて星野ニアなる大量生産の工業製品をばらまき没個性を進めようとした自己陶酔かつ自己満極まるアホがいたけど、あんなものはつまらない輩を十把一絡げに一網打尽にするための撒き餌でしかない。
個体識別も出来ないクラスターのひとかけらのまま伸びるなんてあり得ない。唯一無二のアイデンティティがやはり必要だ。
まぁ、自分にとっては「紛らわしくてめんどくせぇクラスター」という認識でしかなかったから始めっからバッサリ切り捨てたけどね。
そんな大前提でさえ汎用品のコピー品で満足する程拙速で軽い気持ちでやるのなら趣味以上にはどうしてもなれないだろうし、大抵はそれ以下で消える。まずは情熱や気持ちの時点で負けている。無理。

別に汎用品を使うなとは言わないけど、やはりそこには自分にしかない何か、という付加価値が必ず必要だし、何かしらの自分色が乗ってないといけない。
ちなみに自分のアイコンはRealityアバターだが、この代理ちゃんに酷似したアバターを未だ他で見たことがないので、眼鏡青髪ショートの女の子のRealityアバ=海神蒼月と認識してもらえているようだ。非常にありがたい話だ。

姿ばかりでなく名前もそう。
なんか流行にのってどこにでもありそうな名前を使うのは知名度が上がってその他大勢に紛れなくなってからでないと認知は難しいし、「誰かに似てる」の「誰か」のファンからすれば真似しいのパチモン認定されたり、名前が紛らわしいとその辺全部バッサリ切られる可能性がある。
生みの苦しみはどこかで味あわなくてはならないのだよ。

おかげさまで自分の名前は非常に読みにくい。
漢字フルネームを見せて、さあ呼んで下さいと言ってスラスラ予備知識なしには呼べないだろう。
初見配信に行くときはこの難読な名前が印象に残る。
配信側に「読み間違えてしまった」「なんていう読み方なんだろう」「こういう読み方もあるんだ!」というインパクトを植え付けられる。ゆえに覚えてもらいやすくなる。覚えようと努力してくれるからだ。
そういう初見名前ネタをきっかけにその配信者さんの懐に飛び込んでいく訳なんだけど、そこから先の話は今回の趣旨に反するのでしません。

ともかく、名前の唯一独自性やインパクトは大事だし、見た目に関しても唯一無二性は大事になってくる。
そこまでが大前提の上で魂がどうのという話がやっと出来る。

言っておくが今回の話は趣味や道楽でゆるくやろうとするVは当てはまらない話だ。そういう人はそもそも言わずともこだわりが出るし、ファンの有無って言うのを重きに置かないからそもそものターゲットにならない。

こういう話をすると必ずそういう的外れな一般論持ち出してやいのやいのと趣旨違いの知ったかぶりを披露するのが湧くから先に断じておくよ。
そういう人向けには話していませんので是非ともお引き取り願いたい。
「んだコラ!見ちゃいけねぇってのかよ」っていうなら、「別に見てもいいけど、あなたの時間が無駄に消費されるだけで何の実にもなりませんよ」と先に忠告をしておきます。

忠告はしたぞ。知らなかった、読まなかったは通用しないからな。

...失礼。
ネットの住人やってるとどこにでも知ったかぶりの見当違いな正義を振りかざす厄介な輩がいるので言っとかないとね。
真っ当に読んで下さっているみなさんには1mmも関係ない話ですのでご安心を。

さてと、どこまで話したか......ああ、そうそう。
アイデンティティ、つまり唯一無二な個体識別がきちんとできることが大前提で、その上で魂が入るって言うことから始めないといけませんよ、って事。
最初は完全オリジナルな一品物でなくても、そこがきちんと守られていれば下準備は良いんじゃないだろうか。

●配信者としてのキャラ(性格付け)の話

を次にするけど、ここが一番難しい部類の話と思う。
性格付けの中には提供するコンテンツの方向性も含まれます。ムズい話です。どこかに上手いひねりがないと埋没してしまうんですよ。

例えばアイデンティティの中に含まれる「属性」なんて話も多少絡んでくるか。
適当に思いつく例を挙げれば、
「深海に住む鰤の擬人化」とか
「上空1000mを浮遊し続ける傘の擬人化」とか
「排水溝に落ちて上がれなくなったカタツムリの擬人化」とか
そういう意味でのキャラ付けね。
ただ「魔界から来た悪魔」とか「吸血鬼」とか今や何一つ珍しくなくなった手垢だらけの属性よりはこういう大喜利みたいな属性のほうが有利かなとは思う訳です。
同じ魔界出身でも「魔界の一般人」のシャレトンさん辺りはそのミスマッチなツッコミどころと、なんなら一般人にギリギリ満たない立ち位置で弱者達とワイワイやるなんていうネタ設定で上手く地位を確立しているし、そう言った「ひとひねり」が最低限必要になっている程にV配信者人口が(特にYouTubeコンテンツとしては)飽和しているのが現状だろうと思う訳です。
もちろん、キャラを作ったらなるべく維持しようとする努力と気持ちも必要ですから、そこを無理して自分がRP出来なくなる程自分の気持ちと乖離した設定は長続きはしないでしょう。
まぁ、最初っから設定ブッちぎってツッコミどころにするって言うキャラの立て方も大いにアリだけど、RP的にやり過ぎるとあざといし飽きられるのも早くなっちゃうからともかくそこの無理は禁物だなと思う。

コンテンツに関しては方向的に2種類。
・滅私に徹してとことん視聴者のニーズに沿い続けるか
・ニーズ無視で自分のやりたいことを貫き通すか
ざっくりこの2択がまず迫られそうです。
ある程度認知度が上がって、簡単には離れない固定ファンが付いてから、この間をあまり短すぎないスパンで行き来するのは良いんだけど、最初のうちからフラフラしちゃうとベクトルの多さに応じて1つ1つのコンテンツへの興味濃度が薄まるのであまりオススメではないかな、と思っています。

視聴者ニーズに合わせるやり方は、時に自分の趣味嗜好に合わない場面も出てくるのでそこを上手くいなして自分を納得させられるかという精神力の強さが必要だし、一点突破の専門コンテンツの場合はよほど取り扱う物が人気でないとファンは付きにくいし、ブームが去ったらファンも去る傾向にあるのでそこを許容する寛容さが求められます。
一喜一憂はあまり意味がありません。平均を見た方が良さそうです。

どちらにしても共にいる時間が長いと日本人は情が湧きやすい民族なのでそうなれば強固なファンとして信頼できる人達が残っていくでしょう。
一気にファンが増えて脳死で喜んでいても、それが一過性であることを否定はしきれないでしょうし。
逆にじわじわ伸びていく方が固定ファンを捕まえておきやすいし、初期は特にファン1人頭へのケアが手厚くなりやすいので固定化させ易いという理由で、拙速な大量ファン獲得はあまり自分は良いことだと諸手を挙げて喜べません。
その大量に増えたファンのどれだけが「その配信者」を目当てに来たのか。
もしかしたらただの一般通過がよく知りもしないでその時見た一瞬の見栄えだけでファンを名乗ったり、たまたまその時ブームが来ていて扱っていたコンテンツがその人の趣味に合ったというだけかも知れない。
それまでジワ伸びだった人が急に人気者になるってことは、無くは無いけどそうそうある事ではないって言う認識は忘れないようにしないと、精神不調のトリガーになるかも知れない。

特にそれまでのファン層とは全く違う毛色の(例えばノリの違う未熟な海外層)の大量流入で既存のファンが離れたなんて話はそこかしこにある。
そういう輩は自分らが楽しむという権利は主張するが、既存のファンの楽しむ権利は大抵度外視だ。
今までちゃんと自分のことを大事にしてくれた人が、そういう状況を放置したがためにそっと離れ消えていくなんてことも大いにありえる。
いや、実際そう言う現場を目の当たりにしたから言えるのだが。
この辺の話はここ↓

https://odanobu.fanbox.cc/posts/2128855

にも詳しくあるので興味があったら覗いてみると良いかもしれない。

ファンを獲得するのも難しいがその維持はもっと難しい
未熟なうちにその手に収まりきらないファンを抱えて、果たしてあなたのV配信者としての生活は必ずしも幸せにならないこともある、というのは覚えておいた方がいい。
果たして誰を味方につけたら良いか、その見極めも重要だ。
そこも1つのキャラ付け、色づけに絡む話になる。
汚れネタでゴシップ好きの集まるchもあるし、かわいらしさで癒やしを求めてくるchもあるし、ゲーム攻略を見に来る人が集まるchもある。
そう言った方向性はやはりある程度定めておかないとファンのch選定の選択肢に入ること自体が難しい。
やはり売りは明確でなくてはいけない。
代わりならいくらでもいるタイプでは伸びるはずもないし、伸びないなら食えないのは火を見るより明らか。
ただでさえコンテンツが飽和してるのだ。

よく初心Vで「コラボやりたい」って言ってるよね。
横の繋がりを広めたいって言って。
実はこれも一部疑問を持っている。
まだV配信者人口が少ない頃は確かにそこに何かしらの新鮮さがあったけれど、今はそこまでインパクトはない。
これはおだのぶさんの記事にも書いてあり、そこは同感だ。
コラボで見たいのは基本、見も知らぬコラボ相手ではなく、見知った推しが見知らぬ誰かとの絡みで新たな魅力を生み出すのを見ているように思う。
だからまだ無名な時分のVが、有名な人とのコラボしたところで、特に多人数コラボにおいては自分がそこを突き破って突っ込める強みが何か無い限りは正直、箸にも棒にもかからず名前も忘れられるのが今の現状だ。
推しのコラボに来る連中なんてすでに両手一杯の推しを抱えていると思わなきゃダメってことだ。
そこに割って入れるほどの強みが、あなたにはありますか?と言う訳だ。
だから自分は配信者も動画投稿者も名乗れないのだよ。
自分のコンテンツやキャラにそこまでのパワーは無いからね。

V配信者同士の横の繋がりを持ちたければリスナーとして通えば良いんじゃないだろうか(ちょっと話が脱線するが)
その人の配信を見ている中で良いところを学ぶことが出来るし、コメントを残し続けたらもしかしたら気に掛けてくれるかも知れない。
Twitterフォローもして、少し馴染んできたところでそっとリプ凸するとかした方がいきなりつながり薄い状態でコラボの提案よりもよっぽど簡単に、しかも成功率高く繋がることが出来ると思うんだよな。
コラボするのはそれからでも遅くないし、何より自分のコンテンツが覚束ないうちにコラボをしたところで内容が薄まる可能性しかない。
自分というコンテンツが相手のコンテンツと同等以上の強さが無い限りは成立は難しいと思うし、そもそもファンがそれを見たがるかは未知数過ぎる。
勝算は少しでも高い方がいいに決まっている。

●最後に

正直言ってこの記事に寄せられた質問に関しても、これが伸び悩む配信者からの質問だと仮定したならば、海神蒼月がいつも言っている【「他人にきけば正解を与えてもらえる」という思考停止感・ナンセンスさ】を感じる。
正直言って正解なんてないし、何がニーズで自分がそこに何を供給できるかを掴めない限りは何を言われてもハズレにしかならない。
ぽっと出が寝て起きたら大スターになってたなんて、そんな幻想は現実的ではない。
成功者の誰しもが着実な努力を重ね、悩み、乗り越えた結果に掴み取ったものだと言うことを、もうそろそろ周知していても良いんじゃないだろうか。
小学生がプロを見て、その格好良さに憧れて「ぼくもあれになる~」って言ってるのとは訳が違うんだぞ。
発想もノリも考え方も軽すぎて、あまりの薄っぺらさに飽きるの早そう。
例え配信でそれを腹に仕舞っていても、言葉や態度の端々にそれは確実に現れるし、見ている側は配信側が思っている以上に敏感にそれを察知しているのだ。
だから逆に裏で努力を重ね、表舞台で笑顔を絶やさない健気さをも感じ取れるのだ。
伸びるも伸びないも、結局配信者本人次第だ。
こんな質問自体にそもそもの意味なんて無い。
同じものを扱ったところで扱う人の質で伸びも落ちも変わるんだよ。
それが人間の気持ちや好き嫌いの感情の部分だ。
そこを相手にしてることを常に真ん中に置いて言動を取らないとあっさり大炎上なのが今の世の中さ。
それでもやるんだと決意を固めたなら、余計なことを考える前にまずは行動するしかないだろ。
それが怖いなら収益目指して始めたところで1年待たずに卒業の未来か、趣味で無収益でたれ流すしかないよ。
後はその人の選択次第。As you like it.

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