20200131_手段と目的の入れ替わり

なぜ、手段と目的が入れ替わるのか?

なぜ、手段と目的が入れ替わるのか?

何か作業をやっている、「あれ、手段が目的化しているな」と思うことがあります。「何のためにやっているんだろう?」とふと立ち止まってしまうこともその瞬間です。

それは、何故か、次の2の章で解説します。

理由①:目的には意識レベルがあるから

目的には意識レベルが存在します。それによって、目的と手段が入れ替わります。(元ネタ:村山 昇著、『働き方の哲学 360度の視点で仕事を考える』P.48より)

目的と手段と意識レベルの関係を下記に示します。

意識レベル

 目指している目的が身の丈に合ってないと、単なる「意識高い系」と揶揄されてしまいます。一方、目指している目的が低すぎても、目的設定する意味がありません。

何のためにやっているんだろうと疑問が沸く時は、「目的」が曖昧になっていたりする場合があります。その作業は本当に必要なことなのか、考えてみる時期にきているかもしれません、また、意識レベルが向上した結果、目的が変化し、今実施している手段が陳腐化してしまっているかもしれません。

「モチベーションを上げる」という言葉がありますが、この解釈に当てはめると、意識レベルを上げることによって、新たな動機付けをもたらすことと言えるのではないでしょうか?

理由②:目的の影響範囲がよく分からなくなるから

理由①では意識レベルの存在を確認しました。この意識レベルが向上するに従って、目的の「(人への)影響範囲」が拡大します。

目的の影響範囲

「なんのためにやっている」というのは、「誰のためにやっている」が見えていないことがありませんか?自分のためにやっていることであれば、自明な部分はりますが、組織やチームで動いていたりすると、この「誰」が見えにくくなってしまい、モチベーションの低下に繋がります。

その結果、作業がやっつけになったり、手段が目的化してしまいます。そうならないように常に「目的は何か?」「誰のためにやっているのか?」を意識しておくと良いでしょう!

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