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【コラム】SDGs と社会に役立つための課題とベンチャープロジェクトと

はじめに

2019年後半~2020年前半にかけてSDGs(Sustainable Development Goals:エスディージィーズ)と呼ばれる国連で採択された国際目標についてニュースで取り上げられることが多くなってきました。ボーイスカウトでも、Scout For SDGs として取り組みが始まっています。

ベンチャープロジェクトでは、富士スカウト章の進歩課目 6.成長と貢献 (1)を見てみると次のような記載があります。

隼スカウトになった後、自己の成長と社会に役立つための課題を設定して、個人プロジェクト(研究、製作、実験ど)を自ら企画して隊長の承認を 得た上で、少なくとも 1 か月以上にわたって実施、完結させ、隊長に企画書 計画書、および報告書を提出する。

このノートで着目したいのは、社会に役立つための課題という部分です。この社会に役立つための課題とSDGsがどう関連していくのか、考察していきます。

SDGs とは?

SDGs とは、Sustainable Development Goals からきた略語です。2015年9月に国連で採択された国際目標です。2030年までに達成するべき全世界の目標として位置づけられており、国連加盟国すべてが参画しています。

SDGsは17個の目標と目標に紐付く169のターゲットがあります。
「誰ひとり取り残さない(Leave No One Behind)」を掲げ、普遍主義で、持続可能で包摂的な社会の実現を目指す目標となっています。

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17個の目標についてそれぞれ知りたい場合は、こちらを参照してください。

ベンチャープロジェクトのテーマとしての応用

SDGsの17の目標とベンチャープロジェクトとどう関連するのでしょうか?「社会に役立つための課題=SDGs の目標」 と捕らえることができないでしょうか?

従来のベンチャープロジェクト(2018年頃の進歩改訂まで)では、8つの分野(①社会・地球環境、②国際文化、③高度な野外活動、④体力作り・スポーツ、⑤文化活動、⑥専門・得意分野の探求、⑦奉仕活動、⑧ジュニアリーダ)があり、この分野に沿ってテーマ設定が行えるガイドがありました。2020年現在では、このプロジェクトの分野がありません。

富士スカウト章レベルのプロジェクトでは、「社会に役立つための課題」を含めたテーマ設定である必要があります。このとき役に立つのがSDGsの17個の目標では無いでしょうか?

自分の興味関心ある社会課題(=SDGsの17個の目標のいずれか、または、複数)に対してテーマを考えても良いですし、逆に、自分のテーマがSDGsのどの目標に当たるのかを考えても良いと思います。

まとめ

もし、いつか、権力・お金・時間をすべてを自由になったとしたら、あなたは何にそれらの力を使いたいですか?スカウトであれば、社会に役立つための課題の解決に力を使って欲しいものです。

特に富士スカウト章を目指すようなスカウトであれば、微力であるかもしれないけれども、少しでも社会に役に立つという意識を持って欲しいと思っています。

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