予算の立て方

【ベンチャープロジェクト】予算の立て方

予算の立ち位置

活動が見えてきたら、予算を検討します。活動すべて(=プロジェクト全体)を通して必要な費用を見積もります。

予算の範囲

なぜ予算を立てるのか?

企画の段階ではざっくりとした予算感を出すことが重要です。
10円や100円の単位を正確に記載することが目的では無く、総額どの規模のプロジェクトになるのか(5000円位/1万円くらい?/5万円くらい?など)を把握することが重要です。
なぜなら、隊の予算は限られていて、それを隊のスカウトみんなが納得して使う必要があります。実施し終わってから、「実はみんなたくさん使ってしまいました」、では困ってしまいます。また、皆さんの企画しているプロジェクト以外の行事もあるので、このプロジェクト1つですべてのお金を使い切るわけにはいきません。

予算を立てるには?

予算を立てるには、目標、手段、活動から必要な項目(費目)を洗い出し、それに対して、だいたいどれくらいかかるかを見積もり(または調査)していく手法を使います。
たとえば、移動キャンプであれば、必要な項目は、たとえば、「交通費」「食費」「宿泊費」「活動費」(入場料、拝観料、授業料、材料費など)「備品費」、「その他」が考えられます。

必要な項目に抜け漏れがあるか心配になる場合は、指導者に相談するか、他のスカウトと相談するか、してみましょう。逆にこの必要な項目が洗い出せない場合は、何をしたいか、何をするかが曖昧であるからかもしれません。

実は世の中でもこのような必要な項目(費目)は、あらゆる分野で「おきまりパターン」として整理されていて、その「おきまりパターン」を守ることで同じような予算立案ができる仕組みになっています。
企業の場合は、この「おきまりパターン」が制度として整備されていて、「勘定科目」と呼ばれ、整理されています。
家庭の場合は、家計簿には特に決まりはありませんが、ある程度のおきまりパターンは出来ています。

具体的にすると?

先ほどの移動キャンプの項目を例にすると、下記のように具体化できます。

交通費

交通費は、下記の費用の合計値となる。
・往復の交通費(電車、バスなど)
・活動途中の移動に必要な交通費
ただし、自転車で公共交通機関を利用することが無い場合は、0円として良い。

食費

おおかた1食300円程度と想定する。ただ、名産品を食べるという場合は、1食1000円など適当な値段としておくことができる。
例)2泊3日で、7食(初日朝および最終日夜は家で食べる)とする。
7食中5食は自分たちで作るので、300円×5食=1500円
7食中2食は名産品を食べるので、1000円×2食=2000円
従って、食費は合計3,500円程度と見積もることができる。

宿泊費

1泊×1泊あたりの宿泊費用で計算する。
1泊あたりの宿泊費用は、キャンプ場の場所等によっても異なるため、調査が必要。
具体的なキャンプ場等の宿泊場所を想定できない場合は、その地域で平均的な値段をだいたい調べておけば良い。

活動費

移動キャンプであれば、移動途中の活動として必要な費用を算出しておく。
例)入場料/入館料、入湯料、釣り堀費用、・・・

備品費

移動キャンプに必要な備品の購入を洗い出し、概算費用を算出する。
事細かに洗い出す必要は無く、現段階で把握できる範囲で、金額の大きいもの(個数×単価で1000円を超えそうなもの)を列記しておく。
グループで必要なもの、個人で必要なもの、両方合わせて算出しておきます。

予備費

計画や企画段階で想定しない支出として、全体の10%程度としておく。
例)全体の予算が10,000円とすれば、1000円程度を予備費として、全体の予算額を11,000円とする。

もし、手が止まってしまったら・・・

各項目の金額を見積もる過程で、どう決めて良いか分からなくて、手が止まってしまうこともあります。多くは、「どう見積もれば良いか」が分からなくて手が止まってしまう、ということより、「どんなことをするか、が決まっていない」ので、手が止まってしまうのだと思います。

これは良い傾向で、悪いことではありません。こんな時は、「移動キャンプ2日目午後の活動が決まっていないから活動費が見積もれないから、2日目午後の活動内容について決めたい」と言って相談して決めれば良いことです。

また逆に内容はまだ決められないけれども、予算1000円の範囲内で活動しよう、という風に予算制約を作ってしまうのも手です。

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