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日本人の心の原点「和と礼」

「和」の心と礼を表す☞奥ゆかしさ

自分の相手の人への想い(気持ちは、
心で思っているだけでは伝わりません。

中でも、
礼や感謝の意識はどんなに
強く意識し心で思っていても、
実際に言葉に出したり、
形として行動に移したり、
態度で表さないとその相手に
伝わらないことがあります。

このような相手を思い遣る気持ちは、
その時の相手の器や感情を推し量り、
察知しその相手に合わせて伝え方で、
相手が受け取り易い言葉や態度を
体現してしてこそその人に伝わります。

その大切な想いは、奥ゆかしく、
丁寧に、繰り返されて洗練されます。

そして、余計なものは削ぎ落とされ、
大事なことだけが選ばれ生かされます。

ある日本を研究している海外の方が
奥ゆかしさとは、もっとも
 無駄のない立居振舞である

と言われたそうです。

正しく思い遣りの心は奥ゆかしい
所作であるに表われてこそ、
相手に伝わるのだと思います。

辞書検索によるとこの奥ゆかしさ
語彙は慎み上品で深みがあり、
心が引かれる。またはその度合い。
深い心づかいが見えて、
何となく慕わしい。深い思慮がある
ように見える。とあります。

語源は、
奥ゆかし」で、ゆかしは「行かし
即ち、心が引かれる意。
元々古典語に「ゆかし」という言葉がある。

人の心中や物語の先行きが見たい、
知りたい。と言う語彙。

動詞の行くからできた形容詞
「行かし」が語源で見たい、
知りたいと言う気持ちを
「行きたい」と言い表す。

また、新渡戸稲造氏の書かれた
【武士道】に、
人と共に喜び、共に泣けるか
「礼」とは他人に対する
思い遣りを表現する
こと、
とも記されてあります。

📖礼の定義

「礼」について、
先達の偉人や賢人たちが、
以下のように著しています。
※[以下、学びのメモより引用]

📖江戸中期の儒学者太宰春台は、
「仁は目で見え難いが、
 義は行動となり、礼は形と
 なって表れ目に見える。
 従って、礼を厳しく躾ければ、
 その過程でなぜそうすべきか解り、
 悪い心を持った人間でもその行儀作法
 と共に心も自ずから正しくなっていく」


📖新渡戸稲造は、その著『武士道』で、
「礼は寛容にして慈悲あり、
 礼は妬まず、礼は誇らず、驕らず、
 非礼を行わず、己の利を求めず、
 憤らず、人の悪を思わず」

「優雅な感受性として表れる礼儀は
 慈愛と謙遜という動機から生じ、
 他人の感情に対する優しい気持ち
 によって物事を行うので、
 いつも優雅な感受性として表れる。」

「奥ゆかしさとはもっとも
 無駄のない立居振る舞いである。」

「あらゆる礼法の目的は
 精神を淘汰することである。」


📖福沢諭吉
 その著『文明論之概略』で、
「文明とは人の身を安楽にして
 心を高尚にするを云うなり、
 衣食を豊かにして人品を
 貴くするを云うなり」

「文明とは人の安楽と品位
 との進歩を云うなり。
 又この人の安楽と品位とを
 得せしむるものは人の智徳なるが
 故に文明とは結局、人の知徳の
 進歩と云ってもよいであろう」


📖戦国時代の奥州戦国大名伊達正宗は、
度を過ぎた礼はもはや
 まやかしである


📖小笠原流宗家、小笠原清務は、
礼道の要は心を練るにあり。
 礼を以て端座すれば兇人剣を
 取りて向ふとも、害を加ふること能はず


📖中国の春秋時代における斉の政治家、
 管仲は、
衣食足りて礼節を知る

「礼」は何を表す意識と所作

【礼】は勇気を表す

(可否の意思表示、断る、諭す、外す、
 叱る、謝る、無視しない、など)

礼ーイメージ図

(備考)
 礼の文字は、人の心と屈体と捉える
※以下の内容は、自らの学びと課題でも
 あることを予めお知らせします。

「断る勇気」≒『礼』

今、日本は少子高齢化の個人中心の
社会環境に入り個人の安心安全を過度
に意識ずるばかり自己(自社)の都合、
保身、自分に対する人の思惑(目)や
過度の自己表現情報に左右され易く、
本来の自分の持つ意見(意思表示)や
備わっている資質を適確に表せなく
なって来つつあると思います。

喩え、肉親や親しい人であったとしても
他人の心は見え難く理解し難いものです。

現代社会は人の思惑を気にする割に、
自心が見えない人、知ろうとしない人
が多い中確りと自らむの心と真摯に
「向き合いっている人」は人望かあり、
実績結果を出し幸せを手にしています。

その人達に共通して言えることは、
自分の弱さを認め(自省)、勇気
(=相手への礼)を備えキッチリと
先を見詰め、人を受入れ許し、
筋道=人の道-理(道理)弁えキチンと、
自らYESNOが言える人です。

以下、
「断る勇気」≒『礼』を必要ないと考え、
或いは備えてない人は、どんな人なのか?
を項目として記します。

「自分の発した言葉に責任を持たない人」
 (口先ばかりの人)

「他人の思惑や目を極端に気にする人」

「いい人と思われたいと意識している人」

「世間体や体裁を気にする人」

「内面より外見を美しい、
 可愛いと見られたい人」
 ≒「外面(ソトヅラ)が良い」

「保身優先思考の人」
 ≒「立場の保護・自己安全」

「敵を作るのが怖い人」
 ≒「いい人に成りたい」

「人間関係を損ねるのを恐れるあまり、
 拒否をすることが出来ない人」

「何事、何人に対しても都合のいい人でいたい人」
⇒「信頼を誤解して受け止めている」

「人の意見や提案に対してNOと言えない人」
 ≒「曖昧で実行力が伴わない」

「頼まれごとをしたら嫌だとは
 言えないけれど実際は何もしない人」

「断ってしまった後のことばかりを思い巡らす人」

「利己主義なヒト」=「自己中」

「生きる目的が、己だけの楽しみにある人」

「見栄っ張りで自信過剰」な人
≒「自己顕示が強い」

「己に自信がない人」≒
「ネガティブ思考の人」

「己の感性を重んじ、
 人の話を受入れない人」

「其の場しのぎをする人」

「笑って逃げる人」

「お人好しな人」
(「いい人」と「人柄がいい」は異なります)

「人が心から信じられない人」
 ≒「裏切られた体験がある」

「性悪主義」≒「性善説を信じない」

「二分の一の思考を持たない人」

「利益中心主義な人」
≒「お金で何でも手に
 入れられると考えている人」
 ・・・等々。

追記)
上記の項目は、あくまで現在までの
体験と様々な学びから載せております。
この項目は、
読まれる方への押付けではありません。
御自分の判断でお決め下さい。

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