秋の彼岸-六波羅蜜の解説(1/3)
六波羅蜜の解説-持戒~精進波羅蜜
(仏教の学びのメモより一部転載)
六波羅蜜の解説(1/6)-持戒(じかい)波羅蜜
持戒とは、
身を慎むことを表した言葉です。
仏の教え(戒め)をよく守り、
人間らしい正しい生活をすることを説かれ、
それを表しているのが「持戒」とされる。
また、
布施を行なうことにより
自らの気持ちの中に生まれ、
ややもすると驕り高ぶる。
そうになる気持ちを慎み布施を
させて戴けたそのこと自体に
感謝できる心に成ることが大事
であるを説かれたのが
持戒の教えとも解釈出来る。
六波羅蜜の解説(2/6)-忍辱(にんにく)波羅蜜
仏教では、
様々な苦難や他者からの迫害に
耐え忍ぶことを忍辱と言います。
この忍辱とは、
他に対して寛容でありどの様な
困難をも耐え忍ぶということです。
持戒によって歯を食いしばって
教えを守ると言う単なる忍耐と
言うことではなくそこに寛容さを
兼ね備えることが忍辱の教えです。
キレ易くなっている現代の人間には、
特に必要な自制心であると思います。
なお、定かではありませんが、
「ニンニク」と呼ばれている食物は、
この忍辱が語源とも言われています。
六波羅蜜の解説(3/6)-精進波羅蜜
精進とは、
たゆまず純粋に努力すること。
一時的な持戒や忍辱ではなく、
一心不乱に継続して努力する
ことが精進の本来の意味です。
この精進ですが、「精」という言葉は
「混じり気のない」という意味です。
例えば、仕事でも修行でも、
意識や活動に何らかの混り気が
あっては精進とは言えないのです。
目標に向かって、ただ一筋に進んで
行くことこそ精進なのです。
時には、
一生懸命にの一念(心)で何らかの事に
当たっても結果が得られない場合や
逆の現象が出たり、外部から水を
注されたりすることがあります。
そう言うものは、
大海の表面に立った細波のようなもので、
やがて風が止めば消えてしまいますので、
多少の困難は自分を試す幻に過ぎません。
これは八正道の正精進と同じ事です。
この精進波羅蜜は、
別名、毘梨耶波羅蜜(ビリヤハラミツ)と言い、
懈怠(ケタイ)の心を対冶して、身心を精励して、
他の五波羅蜜を修行することです。
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