絵本から学ぶ:「自分に合った仕事」と「じぶんが受けたいサービス」の発見法:感想文『おしごとそうだんセンター』ヨシタケ シンスケ 2024/04/22更新
A面:
絵本の中に登場する「めずらしいおしごと」(珍しいお仕事)が面白い。
「自分自身でやりたい仕事」と「自分が提供を受けたいサービス」の二つがある。
自分が提供を受けたいサービス
静寂をいつでもどこでも提供してくれる、そんな仕事があったらいいのに。
世界を無音にしてくれるサービスがあったら、買いたい。想像力を存分に使えれば、もっともっと新しい仕事を生み出せるし、もっともっと楽しい世界になる。
無音と有音。
この絵本を読むと、自分が何が嫌なのかが見えてくる。それってすごいことだ。「嫌いなこと」と「好きなこと」を、自分自身で把握することがとても大事だ。
絵本って英語でなんて言うんだ? いや、和英辞典というよりは、英英辞典が必要だ。
B面:
新しい仕事を見つけたい。この世の中にまだ存在しないような新しい仕事だ。正確には、新しい仕事を創り出したい。
サービスを受けたい。自分自身が仕事をするのではなく、自分自身がサービスを受ける。
この絵本において、やっぱり、仕事が大事であるという点はぶれない。
くだらない、仕事なんてくだらないのだ、そんなメッセージを私は欲していた。
この絵本は、仕事という魔物から毒を抜き、オブラートに包んで提供している。
仕事を礼賛している。
ヨシタケシンスケさんの絵本には実は毒が含まれている。気付かない場所に毒が入っている。
ヨシタケシンスケさんが生み出すもっとダークな世界を読んでみたい。
以上
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