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「プロの処理」でボーカルが劇的に変わる!!WAVES JJP Vocalsの魅力を解説します

ボーカルトラックは楽曲制作において最も重要な要素の一つです。その表現力や魅力は、曲全体の印象を大きく左右します。しかし、プロのようなボーカルミキシングを行うのは、誰にとっても難しい課題です。

今回は、そんな悩みを解決するWaves JJP Vocalsを紹介します。

このプラグインを使えば、誰でも簡単にボーカルトラックの魅力を引き出せます。


なぜボーカルのミキシングは難しいのか?

ボーカルは楽曲の“顔”とも言える部分であり、リスナーに強い印象を与える要素です。しかし、ボーカルが他のトラックと馴染まず埋もれてしまったり、サウンドにエッジがないと感じることがよくあります。

これを解決するためには、適切なEQやコンプレッサー、ディエッサーの処理が必要ですが、これを自分で行うのは容易ではありません。

JJP Vocalsとは?

Waves JJP Vocalsは、著名エンジニアであるジャック・ジョセフ・プイグ氏の経験と技術を詰め込んだ、ボーカル専用のオールインワンプラグインです。

JJP Vocals

JJP Vocalsの最大の魅力は、センターセクションに配置された6本のフェーダーに集約されています。これらのフェーダーを調整するだけで、魅力的なボーカルを簡単に作り上げることができます。

ボーカルトラックの魅力を最大限引き出すための「プロの処理」

「MAGIC」や「ATTITUDE」といった、一見すると効果が分かりにくいパラメータも含まれていますが、これらは著名エンジニア、ジャック・ジョセフ・プイグ氏の長年の経験と知識に基づいて設計された、ボーカルの魅力を最大限に引き出すための「プロの処理」です。

本来ならば高度な知識が必要な処理を、フェーダーを動かすだけで簡単に使える点が、このプラグインの大きな特徴です。

JJP Vocalsの使い方

ボーカルタイプの選択

まずは、画面下部でボーカルのタイプを選びましょう。

最適なボーカルのタイプを選ぼう

男性ボーカルには「MALE」か「MALE 2」、女性ボーカルには「FEMALE」を選択します。

メインセクションでの基本処理

左側のメインセクションで、ボーカルの基本的な処理を行います。

メインセクションでボーカルを整える

ボーカルの入力レベルを調整し、EQのハイとロー、ディエッサー、コンプレッサーを使って音質を整えます。ポイントは、過度なコンプレッションやEQ調整を避け、クリアでバランスの取れたサウンドを目指すことです。

センターセクションでの「プロの処理」

次に、センターセクションでボーカルトラックの魅力を最大限に引き出すための「プロの処理」を加えます。

ボーカルトラックの魅力を最大限引き出すための「プロの処理」を加える
  • MAIN: メインセクションで調整したボーカルの音量レベルを管理します。

  • MAGIC: ボーカルの音抜けを向上させる高域ブースト。ただ単に高域をブーストするだけでなく、わずかなサチュレーションとリバーブが掛かった張りのあるサウンドです。

  • SPACE: ディレイとリバーブを組み合わせた残響。リバーブタイムの短いクリアな残響です。

  • ATTACK: ボーカルのアタック部分。アタックタイムが遅めのコンプレッションされたサウンドを想像するとわかりやすいでしょう。

  • ATTITUDE: ボーカルの太さ。線の細さが気になるときに上げると解決します。

  • PRSNCE: 高域のプレゼンス。MAGICでも高域を調整できますが、PRSNCEの方がボーカルの芯がよりしっかりと残る印象です。

プリセットの活用

JJP Vocalsを使用する際、私はプリセットをスタートポイントとして活用することが多いです。

プリセットをスタートポイントとして活用

JJP Vocalsには、ボーカルトラックを魅力的に仕上げるための最適なプリセットが用意されており、目的に合ったプリセットを選び微調整するだけで、理想的なボーカルサウンドを簡単に作り上げることができます。

JJP VocalsとCLA Vocalsの違い

Wavesには、JJP Vocalsに似たボーカル専用プラグインとしてCLA Vocalsがあります。

これらのプラグインはそれぞれ独自のサウンド特性を持っており、どちらを選ぶかは楽曲のスタイルに依存します。

JJP Vocalsの特徴

クリアでエッジの効いた質感が特徴です。

音数の多い楽曲でもボーカルが埋もれることなく、その存在感を際立たせることができます。ボーカルの「太さ」と「音抜け」を巧みに補正し、透明感のあるサウンドを簡単に実現することが可能です。

CLA Vocalsの特徴

ダイレクトでパワフルなサウンドが特徴です。

JJP Vocalsのクリアでエッジの効いた質感とは対照的に、CLA Vocalsはエネルギッシュで力強いサウンドを生み出します。JJP Vocalsよりも少し丸みを帯びたサウンドになることが多く、ロックやメタルなど、特にパンチのあるジャンルに最適です。

使い分けのポイント

私の個人的な感想では、CLA Vocalsは太く力強いボーカルに仕上げやすく、JJP Vocalsはその特徴的な質感から、クリアでエッジの効いたボーカルサウンドを作るのに適しています。

私はロック系の楽曲を好むため、CLA Vocalsを使う頻度が高いですが、最近のトレンドであるクリアな質感を求めるなら、JJP Vocalsがよりマッチすると思います。

まとめ

Waves JJP Vocalsは、ボーカルミキシングにおける初心者の悩みを解決するために設計されたプラグインです。これを使えば、誰でも簡単にプロフェッショナルなボーカルトラックを作り上げることができます。

ぜひ、Waves JJP Vocalsを試して、魅力的なボーカルトラックを作り上げてください。

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