見出し画像

ただの簡易版じゃない!SoundToys Little Radiatorがもたらす劇的効果とは?

以前、音に独特なザラつき感を加えるプラグイン、SoundToys Radiatorについて書きました。ややクセの強い味付けながら音が生き生きとしてくるので、楽曲が平坦に聞こえてしまうとお悩みの方に非常にオススメです。

この記事内でも少し触れましたが、RadiatorにはLittle Radiatorというプラグインがあります。

初見では機能を省略した「簡易版」と思われがちですが、実際にはまったく異なります。Little Radiatorは、Radiatorでは得られない独特のプッシュ感を生み出す、非常に優れたプラグインです。

Little Radiatorとは?

SoundToys Little Radiatorは、60年代のマイクプリアンプAltec 1566Aを忠実に再現しています。マイクプリアンプがベースのため、Radiatorにはない音のプッシュ感があるのが特徴です。

Little Radiator

独特のザラつきとプッシュ感

Radiatorには独特のザラつきがありましたが、Little Radiatorでもその傾向は残っています。ただし、Little Radiatorでは、クセが強すぎるという印象はあまり感じられません。

もちろん、独特のザラつきは存在しますが、それに加えて音がグッと引き締まり、重心がやや下がる印象を受けます。

このようなマイクプリをモデリングしたプラグインの魅力は、音を通した後のエフェクトのノリが非常に良くなる点にあります。Little Radiatorも例外ではなく、このプラグインを使用するかどうかで音の存在感が大きく変わります。

歪みやすさに注意:適切な入力レベルの調整が鍵

Little Radiatorは、良くも悪くも音が歪みやすいという特徴があります。

この歪みが楽曲に独自の味を加えることもあれば、逆に邪魔になることもあるので、使い方には注意が必要です。特にボーカルやダイナミクスレンジの広いパートでは、入力レベルの調整が重要です。

BIASスイッチで歪みのキャラクターを切り替える

Little Radiatorには、音の歪みをさらにコントロールできるBIASスイッチが搭載されています。

BIASスイッチで歪みのキャラクターを切り替える

このスイッチをONにすることで、非常に独特で不均一な歪みが加わり、音に新たなキャラクターを与えます。この機能は、明確に歪みを加えたいときに非常に便利です。

いつも応援してくださるフォロワーや読者の皆さん、本当にありがとうございます。皆さんのサポートが私の活動の原動力です。