読み専モードvs執筆モード

 私はずっと読み専だったのですが、あるとき自分も書いてみたいと思い立ち小説を書いてみました。それ以来「小説の書き方」を修業しているわけですが、まあそんな簡単なものでも無く、苦労しています。

 さて、そんな私ですが、最近は読み専に戻っていました。そこで気づいた事があったので、いくつかを備忘録として記しておきたいと思います。

 なお、読みに専念している時を「読み専モード」、執筆している時を「執筆モード」と記すことにします。

 基本的に、そのモードで読んでいるときに「何に注目しているか」という視点の違いです。

読み専モード:
・出てくるキャラ達の魅力。口調や「可愛さ」「かっこよさ」など。
・話のテンポや読みやすさ、わくわく感、次どうなる感
・共感できる、感動できる、などの感情に訴えかける部分
・もしくは、トリックや凝った設定など、オタク部分
・自分の直感で「面白い!」と思えるかどうか。特にタイトルとあらすじ。
・「面白い」と感じれば、文章の多少の拙さは「あばたもえくぼ」状態

 ここで重要なのは、そういう要素を伝えるに当たって、文章表現自体が凝って無くてもOKだということです。「むっちゃ可愛い学校一の美少女」、とかの直接表現でも、ああそうなんだと読んでて違和感ないんですよね(いやこれは直接すぎるか?)詩的表現は要らない。
 サクサク読める、ワクワク読める、ドキドキ感動できる。次どうなる!?
 そんな感じ?

執筆モード:
・文章作法に則ってるか
・誤字脱字、句読点やリズム
・固有の設定、凝った設定、凝った表現、こだわりは何か
・話の構成はおかしくないか
・キャラは立ってるか
・伏線回収してる?
・ジャンルにあった要素はあるか
・矛盾や分かりにくいところはないか
・良さそうな文章表現や言葉。心情や情景の描写のテクニック
・その他、作家として大事な点はこれとこれとこれと……(笑)

 そう、執筆モードだと、「書く」に当たって大事な点に重点を置いて書く・読むため、つい読者視点を忘れがちになるんですよね。
 この状態で読んでいると、話の面白さよりも「テクニック」がどうかに注視してしまって、読む面白さが半減してしまったり、書いてる作品が読者視点でどうなのかが解らなくなったり……。

 ということで、「読み専モード」と「執筆モード」を常に切り替えながら、両者の視点を常に意識して、それらのモード時に得られた情報を執筆に上手くフィードバックしながら作品を作らないといけないなーと思う今日この頃でした。
 まあ私がまだまだ未熟なだけだと思いますが(笑)


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