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見積もり一発!3億円

ことの始まりは、ある日、当時の上司に呼ばれ
上司:要件はまったく分からないんだが、オープン系(PCやサーバを使うやつ)でシステムを一つ作ったらいくらで出来る?
私:何やるか分からないと見積もりなんて出来ませんよ
上司:先方から期限が切られているので、超概算で良いので明日までに出せるか?
私:3億円!(即答)
上司:3億円の根拠は?
私:えっ!これで文句があるなら自分でやって下さい
これで一旦、話が終了

その後、1年ほど経過した頃に再度、その話が出てきました
システム部の担当がユーザ部門の依頼に何だかんだ難癖をつけて見積もりを伸ばしていたものの先方の部長からシステム部長に直接クレームが入り急遽、見積もりを行うことになったようなのです

ここで再度、問題が発生
案件は、お客さまの預かり資産の運用報告書を作って、それを専用ネットワークを使ってお客さまのメインバンクに送ると言うもの
ところが提示された仕様は、専用ネットワークのインターフェース仕様のみ
運用報告書を作成するための資産管理システムの仕様がありません
資産管理システムというのは、パッケージがあるのですが2〜4億円ぐらいするもの

システム部担当のFさんに、資産管理システムの仕様を提示してもらわないと見積もりできませんよと伝えると
Fさん:私は、システム構築できると思います
私:資産管理システムの仕様が提示されていませんよ
Fさん:私は、システム構築できると思います
私:じゃあ、私がサンプルを用意するのでインターフェース仕様で用報告書の見本を作ってみて下さい
Fさん:それはできません
ここで話は、物別れ(当たり前ですね)

結局、Fさんは要件を整理することができず、コンサルに高いお金を払って要件を整理してもらったと聞きました
この事案で覚えた教訓は、発注もとの担当はベンタに対しては無理難題を押し付けるけれど、自分のお尻に火がついたら会社のお金を使って消化活動を行うでした



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