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情シスの専門性って?(9)【そもそも情シスって必要?】

情シスのみなさん!
他部署から、
「せっかくのビジネスが情シスのせいで開始が遅くなった!」
「新しいことをしたいのに情シスが頭が固くて、始められない!」
なんてことを言われて、悔しい思いをしたことはありませんか?
私は直接言われたことはないですが、又聞きでそのような噂を耳にしたことがなくはないです…残念ですが…

7,8年前までは、「そんなこと言ったって情シスがシステム導入しなきゃ、ユーザ側では使い始められないし」という時代でした。
しかし、今ではちょっとググって検索されたシステムにメールアドレスを入力すれば、すぐにちょっとしたシステムがしかも無料でもつかえる時代です。いわゆるクラウドシステム(ASP、SaaSなど)ですね。
いい感じのシステムが今では山ほど転がっているので、我々に相談なしに使い始めたり、便利に活用していることがあります。
これを目の当たりにすると、、「オレ達、情シスって必要?」って思っちゃうこともあります。ユーザ側でちゃんと使っちゃってるんですもんね

ただし、もしビジネスとして重要な部分に使うシステムであれば、いつか困るはずなんです。特に入金や売上に関する部分は、会計システムとの連携が不可欠のため、必ず何らかの手段でそれを実現する必要があるわけです。
そうなってから、「あの~、これってー??」てな感じで質問が来ちゃいますね。「え?」「何ですか、これ?」「誰の許しを得て?」「どうやってお金のやり取りをして、会計にデータを流すの?」、?マーク連発です。

でもこの交通整理をして道筋を作ることができるのは、われわれ”情シス”だけなんです!そしてそのようなやり取りをしていくうちに、現場の方も「後からなんだかんだ言われるから、先に情シスには話を通さなきゃ」、なんていう意識をしていただけるようになります。
そして、それは店舗であれば内装の工事計画と同じようなタイミングで相談いただけるようになります。「システムがかかわる業務設計」とでも言いましょうか。
このことをまず当の情シスが意識し仕組化する、そしてユーザ部門にもそれを意識させる、それは日ごろのちょっとしたコミュニケーションなどからでも起こせる意識改革だとおもっています。


そういえば、以前、座談会に登壇したときに、
「うちの社員はせっかく導入したシステムをあまり使ってくれません。どうしたらいいでしょうか?」
と聞かれたことがあります。その時は、
「便利なシステムという位置づけではなく、そのシステムを使わないと仕事にならない理由付けが大事だと思います。システムにデータを入力することで、成績が測れ、売り上げがシステム連携でき、予実管理もできる、そのような位置づけにどうシステムを置くかがポイントだと思います」
と答えました。

それと同じですね。「なくてもいい」ではなく「ないと困る」ものを関係者全員で作り上げる、という文化が組織には必要なのです。

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!

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