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情シスの専門性って?(8)【システム間連携】


●ビジネスに必要なシステムと会計システムについて
事業会社の場合、いろいろなシステムをつかいます。
・販売店であれば、レジ
・BtoCであれば、販売管理
・営業員であれば、SFA
・その他、資産管理システム
などでしょうか。
これらについてが川の上流や湖だとすると、行きつく先の川の河口あるいは海にあたるのが、「会計システム」だといえます。企業に欠かせない、一番肝心な管理システムですね。

●パッケージシステムという観点
上述したもの、すべてをひっくるめたものを基幹システムやERPという言い方をするようです。それがパッケージシステムであれば、違う会社のシステムをつなぎ合わせるよりも、同じメーカーのソフトですべて業務が完結していることになります。
その方が保守性もいいですし、コストやトラブルの発生率もおさえられる、と良いことが多い、、ように見えます(実際、いい面もあると思ってます)

●パッケージシステムの弱点・・・カスタマイズ
ただし、パッケージシステムの最大の弱点が「カスタマイズがしづらい」ことではないでしょうか。(この点で興味深いことがありまして、どうやら欧米ではあまりカスタマイズして「業務にシステムを合わせる」ということをしないそうです。カスタマイズまでしてシステムに手を加えることは、日本の企業に多い特徴である、と聞いたことがありますがどうなんでしょうね?)
いろいろなビジネスのアイデアを現場の方は持っておられます。が、いざそれを使おうとすると「カスタマイズできません」「システムが対応できません」という情シスからの一言で、すべてがひっくり返ってしまい、今までとは観点が違う発想のことができない。。なんてことを見てきました。
そこで、現場の方も自分たちでググって「こういうシステムを使いたいんですが」なんて持ってきていただきます。
ただし、基本的には、情シスはシステムを増やしたくありません。先ほど書いたことと重複しますが、新しいシステムが増えると、コストが余計にかかり保守工数も増えるからです。あと、なんといっても会計システムへの連携を検討する必要が出てきます。

●API公開
というわけで、
・新しいことをしたい!
と、
・そのためにシステムを増やすと、いろいろなデメリットがある!
ということを比較すると、なかなかシステムを増やしにくいはず。
なのですが、最近の傾向としては
フロントシステム→そのデータを管理するSFA・販売管理・CRM→会計システム
について、バラバラのシステムでも採用されているようです。
それを可能としているのが、「APIの公開」です!

APIの公開・・・別のメーカーのシステムでありながら、お互いのシステムにおいてしたい動作、例えばデータの更新や削除、追加などをできるよう、その部分の仕様(コード)を公開し、容易に開発できるようにすることができること

ちなみにAPIが公開する以前は、テキストファイルを出力し、それを会計システムなど他システムに入力するような方法を採ることが多かったです。
今でもこのような連携方法をメインとしている会社さんは多いかもしれないですね。

情シスにいて思うことは、何か難しいシステムのことを知っていたり、アルゴリズムに強かったり、するよりも、「確かこんなことができるはず。ですよね?」ということを同僚やベンダーさんに聞きながら、それをできるように調整していく力、が大事かなと思っています。

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!


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