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情シスの専門性って?(7)【ベンダーさんとの距離感】

情シスとして転職サイトなどを見ているときに、業務要件として「ベンダーコントロール」という言葉が出てきます。
※情シスから見ればベンダー企業様もお客様ですが、敬愛を込めて”ベンダーさん”という記述の仕方をしますね。ご了承ください。

この「ベンダーコントロール」ですが、言葉を分解すると、
 ・「ベンダー」・・・開発や保守を依頼している先の取引先会社
 ・「コントロール」・・・そのベンダーさんに対する指示出しや
   スケジュール管理、課題管理などを行うこと
というところでしょうか。

ベンダーさんに求める成果物としては、設計書やWBS、ガントチャート・マイルストーン、課題管理表、リリース手順書など多岐にわたります。またテストを入念にしていただく必要もありますので、テスト計画(テスト仕様書)も重要な資料であり、それにのっとったテストが実施されているかをチェックしなければなりません。

で、ここからがベンダーさんごとに違いが出てくるところなのですが、プログラマ気質の強い方(会社)の場合、設計書やテストの工程は入念な資料があり正確に実施いただく傾向が強いです。その反面、WBSや課題管理などの要するにプロジェクト・マネジメント(以降、プロマネ)の部分が弱いかな、と感じる場合がありました。その場合には情シスとしてもできる限りフォローをし、不備がないようなコミュニケーションをとるようにしています。

また、逆にプロマネの部分が強い場合、あまり設計書などの書類に仕様を落としこむことはされず、「出来ました!」というような形でモノができあがってくることがあります。このようなベンダーさんであれば、お付き合いの中でそれを感じ取ったうえでこちらからあらかじめ必要な成果物を伝える必要がありますね。

上述の内容は、”当たり前では?”と感じる方も多いと思います。しかし、自分の当り前が他人にとってはそうではない場合が必ずあります。トラブルになるようなことは論外ですが、日々ベンダーさんとのコミュニケーションは丁寧に密に行うように意識しています。

最後に、コンサルタントのようなベンダーさんについて記載いたします。
役割としては、「システム営業」さんや「SE」さんなのですが、要件を伝えた際に、
・先回りして仕様の盲点を見つけていただいたり、
・「もっとこうしたら」というご提案をいただける方
もいらっしゃいますね。
このような方々には本当に助けていただけますし、またもっと”アドバイスが欲しい”という意識から情シス側から情報提供(今後の事業展開や新システム構想など)をし、より強いつながりを持てることもあります。

本日もお読みいただきまして、ありがとうございました!

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