見出し画像

情シスの専門性って?(10)便利さ⇔セキュリティ・コスト

会社からPCや業務用の携帯電話を支給される、よくある一般的な話しです。
私もその2つを支給されていた頃があり、特に電話については自宅にいても鳴るときがありました。PCについても自分のものを持っている場合には、2台持ちということになります。

会社員として働いていると、これらは当たり前という意識があります。個人的にはコストが発生するわけでもありませんし。しかし、時代がどんどんフリーランス精神に傾いている、というのでしょうか、組織に所属することに意味合いを見出さない流れが強くなっている気がします。

つまり、自分のPCや携帯で仕事をする、というようなことが要望として現場からあがってくるのです。いわゆるBYODですね。
※BYOD=Bring Your Own Device(自分のデバイスを業務に用いること)

ここで課題となってくるのが、
 ・セキュリティ
 ・コスト
でしょうか。

・セキュリティ
自分のPCや携帯で業務する、ということはそのデバイスにデータが保存できますし、さらにそれをどこかへ渡すということもできてしまいます。
それをさせない、あるいはされたときのリスクをどのようにヘッジするか、ということが課題となります。
会社のネットワークにどのようにアクセスさせるのか、という点も重要ですね。PCをつかうということは、社内システムへの接続をさせることが一番の目的ですからね。

・コスト
PCや携帯電話をつかう、そのやり取りが増えることで明確に影響があるのが「通信料金」でしょう。会社としてどのように負担すべか、という点は大きな課題です。

ちなみに逆の意見として、「そもそも個人の携帯に業務用のものを、それが何であろうと入れたくはない」という声ももちろんあるでしょう。社会人としての考え方の違い、というところでしょうか。私もこの考え方です。

BYODについては、会社の方針を採用段階で説明し合意をしておかないと、入社後に問題となる場合が出てきてしまいますね。

と、ここまで書いていて思い出しましたが、「Line Works」などは完全に業務用ツールを個人デバイスに入れる、という考え方ですね。(もちろん支給するスマホで使うこともできるはずですが、そのデバイスのコストが無駄になってしまいますからね)

これは完全に組織の「イロ」によって考え方が変わる話ですね。答えは組織の数ごとになるでしょう。ただし、時代の流れのようなものはあり、これから様々な考え方が出てくるでしょうね。

話しは少し逸れますが、これからはネットワークの中で個人の情報管理がされたり決済が行われることがどんどん増えていくと思います。
出生した段階(つまり赤ちゃん)でデバイスを与えてみたり、そもそもデバイスというハードはなくなり、自宅や職場・学校に組み込まれた国としての「個人情報・決済」管理システムが稼働しあくまで”個人アカウント”でそれを扱うような時代が来るかもしれません。
さらにその先の世界では、先ほどの”個人アカウント”を持っていること=仮想現実での”個人”となり、実態のある「人間」はいろいろな場所に暮らしていて、学校や会社はあくまで仮想現実の世界でのコミュニケーションの場のようなものになる、なんてこともあるかもしれませんね。

お読みいただきまして、ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?