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10年後にして10年前の今

近況。

Vesper the Aerialで1stアルバム『Devote Eternal』をリリースしたのが8月初旬、9月1日には新潟で若いメタルヘッズたちと共に素晴らしいスタートとなるリリース後初ライブをし、帰ってきたかと思えば9月7日にはBurden of Despair東京への突貫遠征。こちらも地下音楽の真髄に振れる素晴らしい夜を過ごした。
どちらも車での片道8時間ほどの長い移動だったのだけれど、自分は免許を持っていないためドライバーの隣で雑談相手になりながら好きな音楽をかけまくっていた。
VesperもBurdenもメンバー全員多様な音楽好きなので、年代もジャンルもごちゃ混ぜでいろんな曲を聴きいろんな話をする。それぞれのバックボーンと培ってきた洞察。普段できないレベルの話をするその時間が好きだ。遠征の醍醐味。

Vesperのアルバムは超自信作だしリリース直後から国内外問わずいい評価が返ってきていて嬉しい。
ライブも回を重ねるごとに飛躍的によくなっている。明確に脂が乗ってきているのがわかるし、その限界はまだ見えない。
何よりフロアの熱量で力を引き出されているのを感じる。新潟が最高のライブになったのは確実にあの日のフロアのおかげだ。
ぜひ他の気鋭メタルバンドたちもガンガン新潟に行ってほしい。定点カメラでフルライブ映像アップしたのも、あの日の盛り上がりに触発されてほしいからというのがある。現場はもっとヤバかった。行けばわかる。

BurdenのアルバムもRec自体は終わっていて、ミックス段階にある。
前のEPが完成したときの無敵感はすごかったけど、今回のアルバムはそれを易々と超えてくるぐらいの超重量級。こちらもリリースするのが楽しみ。既にその先の作品も視野にあるし。
ライブも本数は少ないが一回ごとに磨かれていっている感覚がある。こちらはフロアを置き去りにするように4人で生み出す音の深まりによるもの。
東京のIn Battle There Is No Lawではイベントの持つ深みからのフィードバックもあって、より潜れた。短い仮眠時間でぼけていた意識をAbiuroDEALEAMBIVALENCEに引っ叩かれたような。

個人としてもVesperではフロントマン/語り手であることに重きを置いている一方、Burdenでは徹頭徹尾"歪み"であることに特化している。受け手によってどちらが好きかは分かれると思うが、両輪あっての自分。どちらもメイン。


人生常に今が最高地点、という状態を30年以上キープし続けてきてなお、この2024年の最高っぷりはなんなんだろうと不思議なぐらい良好なコンディションが結果にあらわれてきているし、確信がある。
考えてみるとそれは、10年前からこう在りたいと考え、行動し続けてきたことがついに結実してきているのではないかと思う。
2014年、DeGraceで1stアルバムをリリースし初企画をやったあのとき行きたいと思った領域に、10年後の今、手と足がかかってきている。
そしてきっと今の自分の理想と行動が、ここから10年後にまた花開いていくのだろう。そのためにまたここから積み上げ始める。
もちろんうまくいかないこともたくさんあるし、思ったような反響を得られないこともたくさんある。お金も時間もバカみたいに使い続けるに違いない。しかしそんなのはもう10年以上やってきて今さらだ。
とにかく行動。PDCAのDとAをひたすら回す。意識と熱意をアップデートし続けて弛まず努力したことは必ず実になる。既にこれまでの10年が証明してくれた。やるしかない。

誰かの無理だ無駄だダサいというネガティブな意見、自分自身の失敗や批判を恐れる心、目の前のうまくいかなさやどうにもならなさ、ぜんぶ無視してひたすら突き進む。
そういう人たちを友として、ここからまた10年後に向けて一歩ずつやっていきたいとあらためて思った。


ここから直近でVesper the Aerialの3本のライブも全力でブチ当たります。
熱意を持った人たちと、同じ時間・空間を共有したい。
お待ちしてます。

9/17(火)@大阪・yogibo HOLY MOUNTAIN
9/29(日)@東京・新宿WildSide
10/7(月) 大阪・心斎橋Pangea


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