未知・不確実…だから面白い
「既知」「確実」にはワクワクはありません。「未知」「不確実」にこそワクワクがあります。
自分の悩みを、そしてやろうと思ってることをやろうと思ってる時に、大人は「お前はまだまだわかっていない」「もう少し勉強してから考えてから、そしてわかってからトライしてみたらどうだ?」と言ってきます。
でも結論として言うと、「わかる」ことに終始して、全部「わかった」頃には、もう遅いです。
君たちには地図のすべてを航海に出る前から知る・描き切っている必要なんて全くありません。未知、不確実な世界。そこにこそ、そしてそこにしかワクワクはありません。
これは私がよく用いる例え話となります。
……
あなたは港の街にずっと住んでいます。ある時港の遠くの方から見たこともないような、不思議とあなたの心の中に響く、そういう船が港に着きます。その船が視界に入ってからあなたの心の中ではその船が気になって仕方がありません。心臓がバクバクしています。心がコントロールできない位に踊っています。
ここで2つの選択肢があります。つまり「飛び乗るか」もしくは「ちゃんと色々理解してからまた判断しよう」と言う、飛び乗らないと言う判断をするのかのどちらかです。
…後者の選択肢の選択をしたあなたは、その港の町の坂の上に住んでいる長老のもとに走って話を聞きに行きます。その長老は、「おーあの船か。何十年に一回かはここの港に立ち寄るんだよ、あの船はこういうところに行って、こういうところと貿易をしていると聞いたことがある…」
その話を聞いたあなたは、まさにあの船こそ、僕が・私が小さな頃から乗りたかった船だ、行きたかった場所に行くことのできる船だ!と、確信し坂を下り、港のほうに戻っていきます。
が、船はもうそこにはありません…。
……
この話は船でなくても大丈夫です。電車や飛行機や、そしてハイキングトレールなどなど、色んな例えがあり得ると思います。
今の自分がその挑戦することを「わかる」「わかっている」必要は全くありません。
もちろん、もしかしてその船に乗って死ぬかもしれません。どこに行くかわからないのですから。でも自分の知っている既知の世界にずっと閉じこもり、わかりきった世界で自分の人生を閉じる位であれば、未知の世界、不確定の世界に飛び込み、1秒でもいいから「自分」と共にいれる時間、これこそを選ぶ、そういう気持ちを絶対に忘れないでください。
既知で確実な将来を考えてみましょう。あなたは4年間で大学を卒業し、人がそれなりに羨むような企業や社会に入ります。会社で出会ったパートナーと5年後には結婚し2人の子供を得、車を買い、家を買い会社では順調に昇進していきます。ですがその場所にいる限り、(全ては分かっていますから)自分が10年後にその会社のビルの何階のどこの部屋にいるのかさえもわかっています。そのままその仕事を続けている限りは、自分がどんな形で、どんな形で引退をするのかまでも全てが分かります。
そんな人生、ワクワクしますか?
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