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図表19「官立不動産デベロッパーの危機」(p.195)のグラフの続報です(画像のグラフは上半分しか収めていませんので、下記の出典で全体像をご覧ください)。

よく似た鋏状のグラフですが、図表19は住宅価格全般に関するもので、9/17の日経記事のグラフは新築物件に限定したものです。同じ時期について両者を対比すれば、住宅価格全般で「下落」が「上昇」を上回ったのは昨年3月頃、新築物件に関しては同年9月頃となっていますので、両者の推移にはタイムラグがあり、新築物件は全体に遅れること半年ほどは「上昇」を保っていたことになります。

この記事のグラフの見方のポイントを解説しましょう。新築物件に関しては過去3年弱の間に周期(10ヶ月前後のもの)を3回打っています。20年1月から始まる2回続きの周期ではそれぞれの後半に価格の持ち直しがありました。

決定的な転機は上述の21年9月で、そこからが大変調となっています。3回めの周期も10ヶ月ほどで収斂に向かうのですが、二度と「上昇」が上回ることはなくなっています。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM15B820V10C22A9000000/


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