クルーグマンと日本経済の神話

クルーグマンが先月の記事の内容を日本のメディアのインタビューで語っているので紹介。

ここで重要なのは、国の実質的な経済成長率を評価するには、全人口ではなく、生産年齢人口(15~64歳)を基本に見る必要があることです。米国の生産年齢人口の成長率はほぼゼロですが、日本はマイナスです(筆者注:2019/12-2020/12マイナス0.5%)。生産年齢人口1人当たりの実質GDPの成長率を算出してみると、日本はアメリカよりも高いのです。
日本は世界のどこよりも早く長期停滞を経験している国です。その主要な要因は人口の高齢化です。人口動態の変化が、需要の低迷、投資需要の低迷をもたらし、それが経済の停滞につながっているのです。

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ただし、戦後二番目に長かった安倍政権期の景気拡大の「高成長」は主として労働投入量の増大によるもので、生産性上昇は伴わなかった。

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クルーグマンが1994年に"The Myth of Asia’s Miracle"で指摘した旧共産主義国やアジア新興国と同じ構造である。

女と老人の動員による就業者増大には限度があるので、日本の「高成長」は終わりが近い(既に終わった?)と考えられる。

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