東京23区の所得格差
東京23区の所得格差を2021年までのデータで見てみる。
低所得区はバブル崩壊からの低迷が続いているが、高所得区は2000年頃から明確に増加に転じ、それが格差拡大につながっている。高所得区は資産からの所得が多いことも見て取れる。
区間格差拡大には、都心に供給されたタワーマンションに「中の上」から上の層が転入したことの寄与も大きいと見られる。
その傍証の一つが出生率(TFR)で、東京では長らく江戸川区が高い区だったが、2020年には都心3区の中央区、港区、千代田区が1・2・3位、江戸川区は4位になっている。
都心3区の2000年代半ばからの急上昇にはタワーマンションを買える中の上より上の(妻が30代までの)世帯の転入増が寄与していると見られる。高所得層の一部の区への集中が格差を拡大させているわけである。
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