お札は中央銀行の借金ではない

パクリ屋の素人(自称貨幣論研究者)の理解の浅さがわかるツイート。

借金するとは借入金や債務証券(負債)を発生させて現預金(資産)を調達することだが、お札(銀行券)は中央銀行が発行した負債であり、それによって現預金を調達しないので、借金ではない。シェイブテイルは負債と借金の区別がついていない。

中央銀行は銀行券や中銀預金を返済する必要は無いが、通貨価値を維持するために、バランスシートをバランスさせる必要がある。中央銀行は資産価値が毀損して債務超過になっても業務は継続できるが、価値の裏付けのない通貨発行を続けると通貨の信認が失われて通貨からの逃避→大インフレ&為替レート暴落→経済大混乱、となるからである。

As the sole issuer of euro-denominated central bank money, the euro system will always be able to generate additional liquidity as needed. So by definition, it will neither go bankrupt nor run out of money. And in addition to that, any financial losses, should they occur, will not impair our ability to seek and maintain price stability.

借入金は期限には返済しなければならないが、その時点で返済額以上の借入が可能なら、借り換えて借入を継続できる(金利はリセットされる)。寿命があるので死ぬまでには完済しなければならない個人と、永続的存在なのでいつまでも借り続けられる政府はその点が異なる。

素人ほど自分には本質が見えていると思いがちである。

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