韓国の超少子化の主因はフェミニズム汚染

韓国の6月の出生数は43か月連続で前年同月比マイナス、1~6月の累計は前年同期比-7.7%と少子化が深刻化している。

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ベビーブームの半世紀前の約3割に減っている。

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2018年の合計出生率は0.98に低下している。ソウルはわずか0.76である。

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日本と比べても低下が際立っている。

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30歳未満の出生率低下が続く一方で、30歳以上の上昇が頭打ちになっているのは、出産年齢が高齢化する晩産化に加えて、生涯無子の女が増えているためである。

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女の初婚年齢の平均は30歳を超え、第一子出産年齢も32歳に迫っている。ソウルでは31.3歳と32.8歳である。

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妊孕力はスポーツ選手のパフォーマンスとほぼ同じaging curveを描き、20代後半には衰え始める。韓国女には「20代は結婚には早い」という意識が広がっているが、これでは産む気があったとしても手遅れになってしまう。

少子化の原因は「女の仕事と家庭の両立を妨げる家父長的文化」だとするフェミニスト的見解(⇩)が俗説になっているが、

Ultimately, according to sociologist and University of Seoul lecturer Michael Hurt, South Korea needs to rid itself of ingrained sexism and reform its long-standing negative policies towards women if it wants to raise a birth rate that has it set on the path towards “natural extinction by 2750”, as one study commissioned by the government found in 2014.
“Sexism in Korea should be redefined as anti-Korean, because Korea is headed towards demographic holocaust,” he said. “Every time a woman is pushed out of her position at work because she got married, that makes people not get married. If Korea wants to make more Koreans, they’ve got to cut the sexism.”
韓国には家父長制の価値観が根強く残っており、政府の調査では女性の社会進出について85%近い男性が支持すると答えている一方、自分の妻が仕事をすることに賛意を示した男性は47%にとどまった。
『経断女』という象徴的な言葉があります。『経歴断絶女』という意味です。キャリアウーマンとしてどんなに活躍していても、結婚して出産すると、子育ての問題にぶつかります。 
少子化は、女性が社会活動と育児を両立できないのが大きな原因です。長時間労働が当たり前で、夫が帰るのは深夜。休日出勤もあります。

そうではなく、真の原因はフェミニズム汚染である。

韓国に未だに儒教的男尊女卑のイメージを抱いている人もいるかもしれないが、この四半世紀で韓国社会は日本以上に大きく変化している。韓国独特の「恨」が、フェミニズムの根底にあるルサンチマンと親和的だったために、急速に社会に浸透したのである。

韓国社会のfeminizationを示すのが出生の性比である。自然では女児100に対して男児104~105程度だが、男の跡継ぎが欲しい文化では産み分けや人工妊娠中絶によって女児を避けるため、性比がこれよりも大きくなる。

韓国では第二子は1997年、第三子以降も2015年には第一子と同じく自然な水準に低下しており、男児選好が完全に消滅したことを示している。

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OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の2015年調査では、数学、科学、読解力のすべてで平均点が女>男になったのは35か国中フィンランド、韓国、スウェーデン、ラトビア、アイスランドの5か国だけだった。韓国はフェミニズムを国是とするスウェーデンなど北欧諸国と同レベルのフェミニズム大国になっているのである。

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(数学は35か国中29か国で男>女であることは「女が差別されている証拠」と騒がれるが、読解力は35か国すべてで女>男であることは全く問題にされないことに、先進国の社会病理が見て取れる。)

平均点が女>男の「三冠王」のフィンランドも合計出生率は1.4に低下しているが、これらフェミニズムに汚染された国々の出生率低下の背景には、若い世代(特に女)の意識が大きく変化したことがある。

朝日新聞のインタビュー記事でチョ・ナムジュはこのように語っているが、

韓国では大学を出た男性も、就職するのが大変です。非正規労働者が4割とも言われ、社会は不安定です。一方で有能な女性がたくさん出てきました。女性にポストを奪われる、という男性の被害者意識が、女性嫌悪に向かわせるのでしょう。10年くらい前からネットでは暴力的な書き込みが見られるようになりました」

女(特にキャリア志向の女)は結婚・出産が人生における"must"ではないと考えるようになり、

The poll, conducted by the Korea Institute for Health and Social Affairs, suggest a sharp change in the mindsets of South Koreans, especially among women, whose lot in life was to get married and stay at home only a few decades ago.
Higher education and participation in the work force, and a corresponding increase in financial independence, are the main factors for the shift, said Yonhap.

十分な所得を稼げない男は結婚を諦めるようになっている。

The majority of male interviewees, who requested anonymity, said they could not marry because they did not have the ability to cover the expenses of a wedding, housing and children’s education.
“I don’t have a stable or high-paying job. My parents aren’t wealthy. I don’t see how I could support an entire family,” one interviewee said.

男は結婚相手の条件として経済力を重視しないが、女は重視するので、女をempower、男をdisempowerした社会では男女のミスマッチが拡大する。「有能なキャリアウーマン」が増えるほど非婚化・少子化が進むことは避けられない。日本と中国の少子化も原因は同じである。

エリート女の泣きどころは、エリート男しか愛せないってこと(笑)。男性評論家はよく、エリート女は家事労働してくれるハウスハスバンドを選べなんて簡単に言うけど、現実的じゃない。
高学歴で高収入を得て都会で働く女性にとって、ふさわしい夫を見つけることは至難の業だという。
中国では、20代後半までに結婚せず「売れ残った」キャリアウーマンは「剰女」と呼ばれる。
剰女とは違い、「剰男」はたいてい大都市で生活せず、収入も低い。

韓国の女にも「自分よりも格下の男とは結婚しない」上方婚志向があることは、国際結婚の相手からも見て取れる。

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外国人との結婚は男>女だが、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4か国の相手に限ると女>男になる。イギリス、フランス、ドイツ、イタリアを加えると、初婚の女の国際結婚の60%を占める(2016~2018年計)。一方、男の59%はベトナムと中国で、韓国の女には相手にされない男が後進国の女を輸入しているわけである。

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「配偶者が中国人」の女/男の比率が、中国の経済成長と共に上昇していることも韓国女の本音を示している。

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出産は女にしかできない「仕事」であり、男の役割は出産・育児する妻と子のために稼ぐことだが、フェミニズムは女が「女の仕事」をすることを「隷属」と否定し、男と同じように稼得労働することを「解放」として希求する思想である。そのような狂気に取り憑かれた人が増えれば、非婚化・少子化が進むのは必然である。

フェミニズムは死の文化です。フェミニズムのせいで女性は子どもをつくらなくなったわけですから。
子どもが生まれなければ、行き着くところは死しかありません。フェミニズムとは何か。女が男と同じように行動したがることです。ラディカルなフェミニズムが定着したあらゆる国で、女性たちが子どもを作らなくなったのは偶然ではありません。シモーヌ・ド・ボーヴォワールがまさしくそうです。
私は幸運でした。私は出産や家事の義務など女性を隷属させるいろんなものをまぬがれていましたから。
最近になって、子どもを産むことは女性にとって厄介な罠だと思うようになりました。だから母親になるな、と女性に忠告したいのです。
家族のゲットーを破壊しなければ。

フェミニズムは「女は抑圧されてきた→積年の恨みを晴らせ」と男への憎悪と対立を煽るルサンチマン(≒恨)のイデオロギーなので、フェミニズムに毒された女は、自分の自由を奪う結婚・出産を忌避するようになる。韓国ではこの心理が「反日」と同じ構造になることにも注目。

日本を代表するフェミニストの上野千鶴子も「劣等な男の血筋を根絶やしにできるので少子化はOK」との主旨の発言をしている。

彼らが間違って子どもをつくったらたいへんです。子どもって、コントロールできないノイズだから。ノイズ嫌いの親のもとに生まれてきた子どもにとっては受難ですよ。そう考えてみると、少子化はぜんぜんOKだと思います。

フェミニズムというmeismの「死の文化」が韓国の超少子化の根本原因なのである。

追記

韓国でフェミニズムと戦う若い男が増えているとのCNNの報道。

Park points to women's universities as another example. In South Korea, there are more than a dozen women-only universities and no male equivalent. Some of these schools offer courses in highly coveted professions like law or pharmacy -- and as the country caps the number of law students, the more places that go to women, the fewer there are for men.

男だけが約2年間徴兵されることも、キャリア形成において不利になる。

They're not just concerned about losing two years of freedom. They're also worried about missing out on opportunities. "If I can't use that time for self-improvement, won't I lag behind women in the job market?" Kim asked.

フェミニズムは女も男も幸福にするwin-winのイデオロギーではなく、キャリア志向の女を助け、並以下の男を挫くwin-loseのイデオロギーであることに「被害者」たちが気付いたわけである。

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