リフレ派の時代遅れな意見にダマされるな

リフレ派の浜田宏一がボケた話をしている。

人を見る目が無い。

菅新首相は社会を庶民の目から見ることのできる首相である。社会のどこを直せばより能率的な社会になり、どこを直せばより公平な社会になるかを判断する目があると想像できる。

これが事実誤認であることは先月の記事で検証している。当時の日本経済には量的緩和は無意味であり、円高もキャリートレードによる大幅な円安が巻き戻されたものに過ぎない。日本経済の落ち込みが大きかったのは、それまでの景気拡大が過度の外需依存だったためである。

アベノミクスが始まる直前には、米英をはじめとする他の主要国が、リーマン危機に対抗するため、なりふり構わず量的緩和に走っていた。外国の金融拡大が円高を促進し、日本産業に約40%以上の円高のハードルを押し付けていた。
この状態を解消するため、日本も本格的な量的緩和に加わればよかったのに、白川方明総裁時代の日本銀行は、短期金利がゼロの状況下では金融政策は効かないと主張し金融緩和を怠ったので、日本は先進諸国の中で最も深い景気の谷を経験していた。

これも笑止千万。

菅首相への第2のアドバイスは、「財政健全性という時代遅れな意見を強調する論者の意見を鵜呑みにしないでほしい。迷ったら新任の高橋洋一内閣官房参与の意見に従ってほしい」ということになる。

菅首相は値下げと潰すことしか考えていないようなので、日本経済は首相周辺の利権集団を除いてガタガタにされるだろう。

菅首相への第3のアドバイスは次のようになる。「スガノミクスでは首相自身の最も持ち味の出る構造改革と成長戦略に焦点を当ててほしい」。

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