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経済

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#参院選2022

日本が貧乏国に転落したのは日本人がエコノミック・アニマルだから

日本が貧乏になっているという言説が増えている。 実のところ、1人当たり実質GDP成長率は他の主要先進国と比べて低くなかったのだが、賃金が上がらない+円安のために、国民の購買力が相対的に著しく低下している。プラザ合意後によく聞かれるようになった「内外価格差」という言葉も、いつの間にか「高い日本」から「安い日本」の意味に逆転している。 その急速な貧乏化の原因だが、日本を敗戦からわずか23年後(1968年)に世界第二位の経済大国へと成長させ、1979年にはアメリカ人に"Japa

消費税減税なら年金3割カット

茂木発言が反発を買っているらしいが、3割は大袈裟だとしても、収入が20兆円も減れば(恒久減税または廃止で)、支出も減らさなければならないのは当たり前ではないか。 社会保障を維持と消費税の恒久減税/廃止を両立させるなら、代わりに何を増税するかを明確にするべきである。

日本の賃金が上がらない三つの理由

日本の賃金が上がらなくなった理由についてはこれまでにも再三記事にしてきたが、最近また話題になっているので、今回は三点に整理する。 一点目は、人口減少→国内市場の量的拡大が見込めない→(物価が安定していれば)売上高は右肩上がりにはならない、との認識が定着したことである。 増収が期待できない環境では、企業は 固定費を抑える/下げる 固定費の変動費化を図る(→雇用の非正規化) ようになるが、これは家計の購買力減少→企業の国内売上の減少につながるので、ひとたびこのような均衡

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