財務省を批判する「京都学派」の正体
緊縮財政路線に反対する「京都学派」の主張は、日本経済に関する誤った認識を拡散する有害なものと言わざるを得ない。
新たな警戒対象として財務省が意識するグループもある。「京都学派」。京大教授で安倍ブレーンの内閣官房参与を務めた藤井聡と、京都選出の西田昌司自民党参院議員を、予算編成を担う主計局ではこう呼ぶ。京都学派とは本来、戦前に活躍した哲学者西田幾多郎らのグループを指す。片や、公共事業の大幅積み増しを主張する藤井と西田昌司は、安藤らの理論的支柱だ。財務省が真に「最強官庁」だった