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出会いは突然に@Ikebukuro③♡

連絡先を書いたメモを置いて、相手からの連絡を待つというような事は今時は珍しいかもしれない。特に女性の場合そんな事はまずしないだろう。そんな事を思いつつも連絡してみたところ、すぐに返信が来たのも妙な感じだった。知らない電話番号から連絡が来て、そんなすぐに応答するだろうか・・・

電話に出た相手の声を聞いて、妙な感じの予感はすぐに当たった。電話口に出たのは男性の声だった。
「あっ、さっきの店にいたものだけど、電話してくれてありがとう・・・」
・・・

すぐに、電話を切った。別の男性がかの女性に残したメモだったのだ。そうそううまくいくとは思ってなかった。

気をとり直して近くのワインショップに行くことにした。試飲も出来るショップだし、美味しいワインを見つけてじっくり味わう事にしよう。自分の中ではワインの香りや味わい、色などによって、そのワインを飲んだ時の印象を女性に例える事がある。イメージとしては、淑女や貴婦人。恥じらいを見せる乙女、たまには堂々とした熟年マダムなど。良くできた美味しいワインを飲むと自然に頭の中にイメージが湧いてくる。次はどんな女性、いや、ワインに出会う事ができるだろう。口に含む事によって身体と身体の深い関係が得られる。女性の身体を愛でるように目と舌でワインを愛でる。色、香り、舌触り、喉を通る時の滑らかさ具合。後に残る残り香。良いワインに出会うとセクシーな気分になる。
この日選んだのはローヌの赤。このワインはそんなに派手さはないが、清々しくもフルーティな香りに、コクを感じるが飲み口の良いサラッとした喉ごしでスルスルと飲めてしまう。二十歳後半のスラっ、キリッとした女性をイメージさせる。

セクシーコメント⑨
”目と舌であなたの全てを愛でさせて”

#セクシャルなひらめきで潤いのある生活を

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