プロセスエコノミースクール 第2期vol.4
第4講義は、自分をストーリー化する物語思考というテーマで
行われた。
ゲスト けんすうさんの登壇は、日程変更となり一部内容を変えて講義が始まった。
1.60秒ストーリーを語る
講義は課題のシェア&フィードバック時間からスタート。
今回の課題は”本気の60秒ストーリーを考える” 。最初の講義から前回までは”30秒ストーリー”で自分のプロフィールや事業紹介などを行っていたが、今回からは60秒となり、各受講生がこの2週間練ってきたものを発表。
制限時間が倍になったことから、より詳しいアピールができる。
ここにきて内容がぐっと変わった受講者も多い。
この”制限時間内に自分のストーリーを語ることの大切さ”について、改めて筆者なりに考えを整理。世の中沢山の情報で溢れかえる中、人は”自分自身に興味のある情報を無意識的にキャッチ”しながら過ごしている。一方で”時間は有限”でありどのように使うのか選択の繰り返しである。この状況下を鑑みると”相手の時間価値に対してメリットがあるか否か”に繋がるのではないだろうか。たった60秒のショートピッチで相手の心を揺さぶることが出来るのであれば、5分・10分・1時間のスピーチやコミュニケーションは、相手を魅了する程のインパクトを与え、熱量が伝播しファン化のきっかけづくりになるのではないかと考える。それだけ”想いや言葉を具体的に相手に伝わりやすく発信すること”は大切なことである。
2.箕輪氏コンサルタイム
ゲスト不在の為、講義後半戦は「箕輪氏のコンサルタイム」に内容変更。各受講生が現在取り組んでいる活動について相談。プロセスエコノミーにも触れながら、箕輪氏からものすごく具体的にコンサルタントしていく時間にあてられた。
実に贅沢な時間だ。
こんな貴重な時間はないと、受講生は積極的に手を挙げて、次々と自分の今まさに進めている活動について相談をしていく。
ここでは、やりとりのほんの一部を紹介する。
Q これから作っていく制作物をどうやってプロセスエコノミーを絡めて進めていけばいいのか?
A ポエムの時代とプロダクトの時代は行き来する。
「熱い想いを語って相手に響く時代」と「よいモノをしっかり作って伝わる時代」は行ったりきたするとも言い換えられる。
その制作物に対するストーリーや想いを伝えることは、ここ最近みんながやっていることで、それでは差がつかなくなってきている。
プロダクトにどれだけこだわるのか?
とにかく良いモノを作る。そして、こだわって作っていく過程を出すことが良いことではないか。
もし、いま現在は完全なプロダクト・製品じゃなくてもクオリティーをあげようと真剣にやっている姿が大事。
Q 進めたい事業の資金調達や運営でDAOやNFTを活用することを考えている、これは可能か?
A、事業の先にいるエンドユーザーに本当に響くのか。最先端テクノロジーがエンドユーザーのニーズにマッチするか否かを考えるあたり、誰よりもリテラシーを下げて考えることが必要。受け手のリテラシーに見合ったアクションでなければ実現は厳しい。
Q SNSをどんどんやっていき、フォローワーを増やし影響力を持つためには、どう進めていくべきか?
A、答えは反応にある。
人が決めること、時代が決めることであって、自分では何が世間に響くかがわからない。数打ってあたりを探す。また、影響力を持っている人の真似から始めていくことも大事。最初から決め打ちするのはダメだと思う。人気と認知を理解しておくこと。最初から人気なんてない。例えば、キンコン西野さんのような 雲の上の人が話してくれると最高なわけで、まずは認知されることが必要で、それからの人気という話になる。本質的なことは有名になってからやれば良い。
実際は、もっと具体的な数字や金額なども明らかにされた上でのやり取りだったが、この記事ではここまでしか書けない。ほんとうにリアルな内容だった。たっぷりと1時間半ほどの個別コンサルタントの時間はあっという間に過ぎていった。
次回、日を改めて、けんすうさんに登壇していただく運びとなり、結果、プロセスエコノミースクールの講義内容自体も時間も増えたことになる。
受講生にとってはとてもラッキーなことだ。
3.まとめ
そろそろスクールも折り返し地点。上段の”60秒ストーリーのまとめ”に加えて再度筆者のなりに整理を。
1.Whyの重要さ
相手の心を揺さぶるには、熱い想い・信念を添え具体的な内容も
盛り込んだメッセージが大切である。自身のネガティブな部分・
ポジティブな部分を理解し受け入れてこそ、言葉に重みが増す。
2.プロダクトヒーロー
プロダクトの品質が良いからこそ、ユーザーは気に入ってくれる為、
拘りをもって製作しその過程の発信を行うこと。中途半端は見透か
されるし真似されてしまう。同質間競争に陥ってしまう。
3.ニーズ考慮したメッセージ発信
闇雲に発信していいものではなく、緻密な計画や試行錯誤が必須。
マーケティングと一緒で”自分の戦う領域を理解”し、ユーザーニーズ
も考えながら発信をすること。それはSNSでなくてもよく、どぶ
板営業でも同じことが言える。
4.ファンとの信頼関係
最初にファンになってくれた方は大事にすること。一人ひとりと向き合
うことで信頼関係が生まれる。この人だから同じ方向に進みたいと思っ
てもらえる。ファンがファンを呼び巻き込みが発生する。
5.身の丈にあった行動から
実績を積み重ねてきた方だって最初は小さな成功体験から。背伸びをせ
ず「いま自分ができること」に全力投球すること。継続は力なり。
こうして整理をしてみると、どんなビジネス・事業においてもめちゃめちゃ活用できるポイントばかりである。難しく考えすぎず、自分自身とユーザーやファンとなってくれる方が「どれだけWin-Winになれるのか」「相手にとっての幸せや満足って何か」を落ち着いて考えてみてもよいのかもしれない。
この週末は けんすうさんの講義 自分をストーリー化する物語思考に向けて、質問も合わせて考えてみよう。
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