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「GIU」 ✕ 海外ドラマの活用

Hi, there. Eight(@producer_eight)です。今回は海外ドラマを活用してGIU学習の質を高める方法を考えて行きたいと思います。

■GIU SALONについてはこちら
https://www.eight-english.com/post_lp/giusalon/

GIU(イギリス版)のとあるデメリット

このNoteはGIUに足りないものを補足する内容になります。どのように補足していくかを考えるため、はじめにGIUのとあるデメリット(になる要素)を紹介し、その後にデメリットを克服する方法を考えていきます。


とあるデメリット:例文のシチュエーションが分かりづらい

GIUは文法書なので、文法に特化しています。「文法の解説」→「例文」という構造になっているので、例文単位での理解はとってもしやすいのですが、GIUだけを学習していると次のような悩みを抱える可能性が高いです。

この文、いつ使うべきか分からない!

会話形式になっている例文はわかりやすいと思うのですが、基本的には単体の例文が多いです。覚えた例文を会話の中で使いこなしていくためには、追加の学習が必要です。

そして、この追加学習には次のような方法があります。

  1. YouTubeやドラマなど、大量の会話を視聴する。【見る・聴く】

  2. 文章(日記や物語など)を作成し、添削をしてもらう。【話す・書く】

  3. 洋書や英字新聞など、大量の文章を読む。【読む】

今回は1の中でもドラマに焦点を当て、学習法を考えていきます。

追加学習としてのドラマ活用

1. ドラマの選び方

これはシンプルです。「見るのが楽しい(or 苦ではない)」もので、「イギリス英語がメイン」の作品を選べば問題ありません。

2. ドラマの下調べ

1話を視聴してみて、このドラマを見ていこうと思ったら、2話に行く前に「ドラマの設定」を調べましょう。Wikipediaを見る程度で問題ありません。

ブリジャートン家』(原題:Bridgerton)は、Netflixで配信される19世紀初頭のロンドンを舞台にしたアメリカのテレビドラマ

ロンドン社交界のデビュタントを舞台に、名門貴族のブリジャートン家の8人兄弟がそれぞれの愛と幸せを追い求める姿を描いた時代劇ドラマである。原作は、ジュリア・クインのベストセラー小説『ブリジャートン シリーズ』(原題:Bridgerton series)。 クインの小説のメインキャラクターの一部を黒人やアジア人に配役することで、多様性に富んだ時代劇ドラマとなっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3%E5%AE%B6

例えば「Bridgerton」という作品の場合、19世紀(1801-1900年)の設定になります。そのため使われている英語は現代英語と比べると少しクラシックな可能性があることがわかります。

3. アンテナを立てる

さて、ここからが本題です。GIUは145ユニットという大量の文法事項が載っているため、漠然とドラマを見るというよりは「習得したいユニット」を決め、そのユニットの文法がどのように使われているかを探るのが◎です。

ドラマを視聴する前に、今日はこのユニットにする!と決めてから、観るようにしましょう。その際、該当ユニット左ページを一通り音読してから観るのがおすすめです。これがアンテナを立てるということです。

(ドラマを2周するのが問題ない方は、1周目は日本語音声英語字幕でもいいのでストーリーを理解したあと、覚えたいUNITを学習し、改めてドラマを観るという方法もありです)

4. ドラマ + 「GIU」+「辞典」で理解を深めていく

文法学習をするときは、英語音声・英語字幕がおすすめです。英語字幕を読んでいて、次のように思ったらGIUを活用するチャンスです。

  • この文どういう意味?

  • あ、これ私うまく使えないなぁ

と思ったら、その表現が出てきた時間をメモしておきましょう。ストーリーを楽しみたい派の方は最後までまとめて視聴をして最後に学習。文法を調べるのが楽しい方は、一時停止をして学習をしましょう。

例えば先程のブリジャートン家を見ていると、結構 should youを使った文が出てきます。

・Should you think she heard me?
・Should your brother wish to be obeyed as Lord Bridgerton, …
・Should you allow me to delay only a year, just as Lady Bridgerton has done for Eloise …
・Should you not be out on your daily walk about the square, dear?

これを見て、私この[should you…]を使えないなぁと思ったら、まずはGIUを確認しましょう。目次を観るとUNIT33/34がshouldのユニットなので、この説明を確認してみます。

ここでピンと来ればストーリーに戻れば良いのですが、ピンと来ない場合は「英和辞典」あるいは「英英辞典」を使って調べてみましょう。個人的には
「英和辞典」の方が調べる負荷が低いので、英和辞典がおすすめです。

さて、英和辞典で[should]を調べてみると次のような説明がでてきます。

〈人などが〉…すべきである, …するのが当然である (!しばしば「すべきだが無理かもしれない」といった否定的態度を暗示) ; 〖二人称主語で〗…した方がよい, ぜひ…しなさい

▸ Should you quarrel with her?
彼女と口論するべきなのかい (≒Don't quarrel with her.)  (!反語的に「口論なんかやめろ」という否定の命令を表す)

ウィズダム英和辞典

これを調べたあと、また該当のシーンに行くと会話の流れ的にこういうことか!と理解が深まるはずです!

おわりに

英語の上達には大量のインプット・アウトプットに加え、意識的な文法学習が重要になります。

  1. STEP1: GIUの文法解説を理解できるようになる

  2. STEP2: GIUの例文を理解し、自分も同じ構造で話せるようになる

  3. STEP3: 覚えた文法や例文が実際、どんな会話で使えるかを理解する

  4. STEP4: 実際の会話で適切な文を使えるようになる

  5. STEP5: 適切な文を素早く考え、そしてきれいな発音で話せるようになる

STEP1はGIUの左ページ、STEP2と3は左ページの音読ならびにExerciseで習得できると思います。そして、STEP4/5は追加学習や良質な英語のインプット・アウトプットで担保していく領域になると思います。

「この文法って、会話ではどのように使ったらいいんだろう?」と悩んだときは、ドラマを使った学習も加えていいかもしれません。

(まだドラマは難しいなぁという場合は、しっかりGIUを学んでいきましょうね!)

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