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CGコンステ感想 ~自由な発想がライブを面白くする~【日記】

2022年11月26日、27日に行われたライブ「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS Twinkle LIVE Constellation Gradation」、大いに盛り上がりましたね。
ここでは筆者が特に印象的だった演目をピックアップして感想を書いていきます。ちなみに今回は配信で参加いたしました。

「星座」と「シンデレラガールズ」の関係について

まずはテーマについて見ていきましょう。
今回のテーマである「星座」、これはシンデレラガールズという作品と非常にマッチしている事柄だと思います。
アイドルマスター全体を見たとき、シャイニーカラーズやSideMはリリース時から登場アイドルに所属する「ユニット」が与えられて、基本的にそれが軸となります。櫻木真乃ならillumination STARSだし、天峰秀ならC.FIRSTです。今はこれがアイドルマスターの主流とも言えるでしょう。一方、シンデレラガールズは最初からアイドルにユニットが与えられていた訳ではありませんでした。また、シンデレラガールズは「新しいユニットが作られる」という特徴もあります。ミリオンライブでも近いことが行われていますが、イベントのたびに新しいユニットが5個も6個も生まれるのはシンデレラガールズだけでしょう。
このことは「星座」に例えることが出来ます。宇宙に存在する星々を繋いだ星座は、当然ながら最初から存在したわけではありません。シリウス、プロキオン、ベテルギウスの3つに「冬の大三角」を見出したのはその観測者たる人間です。渋谷凛、本田未央、島村卯月の3つを繋げて「ニュージェネレーションズ」と名付けたのもまた観測者(この場合は運営)によるものです。また、その3人にもまた別のユニットが存在し、今後も増え続けていくことでしょう。
それぞれが独立した存在であり、それを観測者の自由な発想で繋ぎあわせる営みがある。だからこそシンデレラガールズのアイドルは「星」と例えられ、今回のライブのテーマである「星座」はこの作品と非常に相性が良いというわけです。

衣装

#cg_ootdのポップなものとは対照的に深いブルーの落ち着いた印象が良かったですね(暖かそう)。スカート2パターン、パンツ2パターンくらい有りましたがこれはデレステのニューイヤーイベントの報酬になるのでしょうか、ぜひ実装してほしいです。

Day1

流れ星キセキ

後半戦パート常連の流れ星キセキが1曲目で来ていきなり驚きました。
今回はライブテーマ曲がデレステで先行公開されることもなく(結局無かったのですが)、ライブで初披露だとばかり思っていたので完全に意表を突かれました。
とはいえ、歌詞に注目すれば「流れ星を探そうよ 夜が明ける前に この物語は一つ星たちの出会いのキセキ」と、このライブのテーマを一発で定めているのでやはりこの曲以外に選択肢は無かったと思います。
今回(特にDay1)センターを務めた西園寺琴歌に焦点を当てれば、「何になりたいの?とか何ができるんだ?なんてわからないよ だけどキラキラしたい!」という歌詞が彼女のアイドルとしての始まりとも重なっていてそこも良かったですね。

オタク is LOVE!

ついに来た南条光歌唱。
南条光もオタクの1人として自分の好きに悩んだ時もありました。
そんな彼女が「好き」を肯定する歌を歌うことには大きな意味があると思います。彼女自身にとってもまた救いだったでしょう。

サマーサイダー・Packing Her Favorite・VOY@GER

動きゆく久川颯の物語。
特にストーリーコミュから大きく動き出した颯の物語、サマーサイダーでもしっかり描かれていましたが、舞台での姿を見るとやはり何の心配もいらないように思えます。
サマーサイダーからPacking Her Favoriteの「キラキラの世界のワタシ」からVOY@GERの「キラキラなんて言葉じゃまだ足りない」は本当に上手い繋ぎ方だと思います。
颯は皆から好かれる存在であるのはもう確かです。が、本人の納得や実感が伴わないと苦しいというのはやはりそうなのでしょう。
これからも自分らしく、その自分らしさを自分自身が認められるよう頑張って欲しいですね。

DELIGHT

筆者が特に重視している本田未央の像は[オンリーマイスター]にあります。
明るく元気にパッションに、とは彼女のモットーでありますが、それだけではありません。ネガティブのことをよく知っているからこそポジティブがより大切なのだという確信があるのが本田未央であり、DELIGHTには彼女のそういった考えがよく見えると思います。(ここらへんは第8回総選挙曲の『夢をのぞいたら』などにも見られますがまた別の機会に)

No One Knows

AJURIKAしか勝たん。
本当に大好きです、No One Knows。八神マキノにモノクロームリリィ(加蓮,奏)、そこに荒木比奈まで加えた∫ntegrαlはコンステが発表された9月4日からずっと楽しみにしてました。
これを書いている今でもNo One Knowsのインスト(イベントページで流れていたやつ)を延々とループしています。CDの発売が待ちきれません。
2日目の業務連絡で八神マキノのCMソロが決定したのもめでたい話ですね。どんな曲になるか楽しみです。

Nocturne

ストリングスパートは"やってる"と感じる演目が多々ありましたが、Day1は間違いなくこれでしょう。
アスタリスク(みくと李衣菜)といえば、デレアニ以前ではほとんど話題に上がらなかったような組み合わせらしいのですが、デレアニ以後ではすっかりメジャーなカップリングとして成立しました。
そんな2人の関係性を「二人が重ねたそれぞれの時の流れはまるで仕組まれていたように」「いつからどこから全ては動いていたんだろう まるで意味があるように」と歌うのはあまりに上手すぎる。この曲に気づいた人は天才です。

キセキの証

10th幕張公演にはまゆが出演していなかったため見られませんでしたが、こんなにも早く見られるとは思ってもいなかったので嬉しかったですね。加えて加蓮もいたのもありがたいです。
まゆは第10回総選挙で5位、SfCでは予選Cの参加となっております。

ダイアモンド・アテンション

その手があったか!と膝をたたきました。
ストリングスアレンジと聞くとどうしてもバラード系を連想しますが、確かにこの曲はストリングスがふんだんに使われていました。
しっかり光もメンバーに入っていましたし、本当にかっこよかったですね。

さよならアンドロメダ

やるだろうという予想はおそらく誰もがしていたと思いますが、まさか全員歌唱とは。周年曲でも総選挙曲でもない曲がMy Best Cinderella Songsで2位を獲得したのは本当に偉大なことだったのだと再認識しました。

Majoram Therapie・サラバ、愛しき悲しみたちよ

ももクロ!?!?!?
DJKOO以来のゲスト出演枠なんですが、本当に出るなんて予想できるはずがありません。今でも幻覚かと思ってるのでアーカイブが公開されたらもう1度確認してみます。

Day2

ヒーローヴァーサスレイナンジョー

Happy New Yell以来、初の有観客という記念すべき日になりました。
光がこの曲を思い切り歌う上で、前日にオタク is LOVE!をやったところに更に意味が加えられるのも面白い点だと思います。

Arrow Head

李衣菜のソロ3曲目です。
李衣菜のソロとしては初めてといってもいい、自身の過去を振り返るような歌詞の曲でした。
李衣菜にはこれからも自分らしく、自分の好きに正直に生きていって欲しいと思います。

Home Sweet Home

あかりの迫真の演技、イケ美穂が最高でした。
デレステのMVやCD音源では味わえない、演者さんの気合いの入った演技が素晴らしかったです。これこそ現地で見たかった…
[ビタースイート・タイム]、ガールズ・イン・ザ・フロンティア、[乙女の帰還]、躍るFLAGSHIP、[剥きだしのココロ]など、カワイイもカッコイイも両方こなす小日向美穂は特に尊敬するアイドルの1人です。

Secret Mirage

涼宮星花がいました。
スターリストリングスの1stバイオリン佐藤帆乃佳さんは、Secret MirageのMVで涼宮星花のモーションキャプチャーをされた方です。
デレマスのライブイベントが「演者がそのアイドルの役として歌唱、パフォーマンスを行う」ものだとするなら、バイオリンを弾く佐藤帆乃佳さんが涼宮星花役として出演したといっても相違ないでしょう。

Frozen Tears

その手があったか!(2日目)
加蓮とちとせのユニット「ローゼンティアーズ」でFrozen Tears、ベタなネタかもしれませんが、全く想定外でした。
7th大阪では薄荷のアコースティックアレンジもされており、加蓮はソロ曲が共にアレンジ持ちになりました。いつか来る3曲目がどうなるか楽しみですね。

レッド・ソール

南条光!?!?
イメージカラーが赤色のアイドルで編成しているのは分かるんですが、昨日のさっきオタク is LOVE!やヒーローヴァーサスレイナンジョーを歌っていた光がいきなりレッド・ソールを歌い出すのはさすがにビビる。
光は今回かなり参加曲の幅が広くて様々な角度から楽しむことが出来ました。

君のステージ衣装、本当は…

"やってる"シリーズ2日目。
本田未央同級生概念なんてのは誰もが1度は想像したことがあるシチュエーションだと思いますが、それを君ステで再現しようと考えた人は校舎裏で小一時間問い詰めたいです。本当にやるやつがあるか。
歌うアイドルによって全く違った世界が想起される曲だと思います。これからも色んなアイドルに歌われて欲しいです。

ロマンスの神様・Snow Wings

広瀬香美!?!?!?!?!?!?
「冬といえば広瀬香美だよね」「ゲストに広瀬香美呼ぼう」前者はギリあっても後者は思いつかないし実行するのはもっと想定外。
Day1に続いてゲストが2組も登場してなんだかすごいことになってしまいました。シンデレラガールズは何でもありな作品だと思っていますが、これはまた別の何かですね。
超大物歌手の歌声は配信でもその格の違いが伝わってきました。こうなったらカバーや書き下ろし楽曲も欲しいところです。言えば叶うのがシンデレラガールズですから。

まとめ

前回の#cg_ootdでは、オリメンや属性、総選挙曲、周年曲といった枠に囚われない自由なセトリが見られました。今回のコンステもそういった常識や「そうあるべき」という固定観念に囚われない姿があったと思います。
オリメンでない曲の歌唱は、その曲と歌唱アイドルの双方の可能性を広げるという点で非常に意味のあることだし、単純に面白いことでもあります。
シンデレラガールズは個性を楽しむ作品です(2日目のMCでも「個性のグラデーション」というワードが出ましたね)
これからも、今回のような自由で面白い発想をどんどんライブに反映して欲しいと思います。それが、このシンデレラガールズという作品が面白くなっていく1番の方法ではないかと考えます。


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